2011年4月28日木曜日

Perrier Jouetのシャンパングラス

 エマイスに行ってきました。なんて「こんなことブログに書くなよ」と突っ込みが入りそうですが、エマイスとは日本でいえばリサイクルショップのような感じでしょうか。初めてディジョンに来た時に連れてきてもらいましたが、「2度と来るものか」と思った程、埃臭く、次第に顔は痒くなってくるし。でも彼に誘われ珍しく行ってみるか、と行ったらこれがビックリ。噂には聞いていましたが、多くのプロのブロカンター(ブロカントのおじさん達ね)が来ているではないですか!以前このブログで紹介したフランソワにも会いました。ここで安く買って、日曜日のブロカントで高く売るのでしょうね。門の前には既に人集まりができていて、門が開くと同時に、みんな走る走る。「ひぇ~何事なの???」と驚くと同時に、彼も消えた…(苦笑)

ロゼシャンパーニュを入れて飲んでみたいです。
期待しないで行く時に限って掘り出し物(私にとって)に出逢うものです。ずっと欲しかったPerrier JOUETのベルエポックのグラスを見つけました。なんと2脚で1ユーロ!持って歩いていると、知らないおじさんに「素敵なの見つけたね~」と声をかけられました。こちらは古いものではありませんが(日本でもボトルとセットで販売されていたと思います)、このアネモネの花のロマンティックな感じが珍しく心にキュンッとくるというか。彼には、「ダサイ、マミー趣味(お婆ちゃん趣味)」と散々バカにされましたが、これでもアールヌーヴォーを代表するガラス工芸作家、エミール・ガレのデザインですよ!(怒)

写真の後ろに写っているのは、Michel Dovazの「Les grands vins de France」という分厚い本なのですが、これもエマイスで見つけました彼の書籍は沢山ありますが、こちらは1982年に出版されたもので、とても読みやすく書かれています。ちなみにこちらの本、布装丁のハードカバーで、金の型押しがしてあって、とてもエレガント。
もっと昔の古書を見ると、箔入れがされていたり、皮製本だったり、それはもう芸術品のような感じで、ヨーロッパの製本技術の高さを知ることができます。最近心が惹かれる分野ですね。

たまたま彼の資料を探していたら、彼のコメントでOn prend le vin trop au sérieux, ça le rend triste !というのを見つけました。「ワインをあまり難しく考え過ぎると、それは悲しいよ!」と言うことなのですが、私も同感。ワインを神聖化したり、高貴なものと捉え過ぎず、感じるままに飲めばいいんですよね、だって味覚なんてみんな人それぞれなんですから。


Muquetを探しに

Paques (イースター)休暇3連休の最終日は、いつもの仲間とMuquetを探しにSt.Julienというデイジョンから20分くらいの田舎に行ってきました。フランスではMuquetporte-bonheur幸運をもたらすと言われていますが、さて探せるかな?
みんなで森の中へ。既に老犬、お疲れです。トホホ。
歩くこと20分、ありました!!!Muquetって、あまり太陽は好まず、湿気のあるところが好きだとか。Champignon(キノコ)と似ていますね。男性達も真剣に探してて微笑ましかったですよ(笑)

 
花の中でMuquetの香りが一番好きな私ですが、クリステルが、ANNICK GOUTALMuquetのパッファンがいいよ、と教えてくれました。ANNICK GOUTALと言えば、パリの歴史あるフレグランスメゾンですが、私の中では、品格のある洗練されたフレグランス、高級そうで近寄り難いイメージがあり、一度も覗いたことがありませんでしたが、今度行ってみようかな?フランス人女性は必ずといっていい程、香りをつけています(時に悪臭と感じることもあるくらい!)。香りはその人のパーソナリティを表すもの、それだけにみんな香りに敏感です。http://www.annickgoutal.com/fr/infos/pos.aspx
(ちなみにUn Matin d'Orageという香りもお勧めとのこと。)

気持ちのいい爽やかな青空の下、森林浴を愉しみました。

香水も好きですが、やはり自然の香りが一番。
私の机の前で、心地よい香りを放っています。

2011年4月26日火曜日

菜の花畑 ブロカントの途中で

朝6時半に起きてブロカントを3件梯子。残念ながら収穫はなし。帰る途中、見渡す限り黄色の絨毯が広がる菜の花畑に感動。

あまりに綺麗だったので、車を止めて写真をパチパチ。
私はデジカメ、彼は新しい趣味?の古いポラロイドカメラで。


この季節は、至る所にお花が咲いています。3軒目に寄ったブロカントの傍に素敵なホテルを発見。
中庭も素敵そう…車がないと不便ですが、フランスは田舎にこそ、いいホテルがあると確信しています。こんなところに泊まってのんびりしたいなぁ。
(いつものんびりしているけれどね…トホホ)


途中で、小さなかわいい村を発見したり、偶然美味しいチーズ生産者を見つけたりすることも、ブロカントの楽しみのひとつだったりします。そして帰りにパン屋で、焼きたてのパンを買って帰ることも…

バカラのブランデーグラス


大変お世話になったNさんが日本に帰ることになりました。そのお別れ会を我が家でしましたが、親しい方が帰ってしまう時は何とも寂しい気持ちになりますねー。


さんご夫婦は、大のアンティーク好き(アッ、奥様だけかな?)こんなバカラのブランデーグラスをプレゼントしました。勿論、nはナポレオンのnですが、以前読んだバカラの文献に、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、世界中の皇室からエンブレムや王冠のはいったグラスの特別注文があった、と書いてありました。こちらは1936年以降のもので、オークションで落としました。奥様が、「主人には絶対使わせません!」とおっしゃっていたのでまずは安心です(笑)



プライベートセール

プライベートセールの準備を手伝いに行きました。毎回彼女の値段付けの寛大さには、ビックリですが(どういう基準でつけているのか不思議です)、今回は母へのプレゼントにジャケットとカーディガンを購入。他の用と重なって、ゆっくり見る時間はなかったけれど、いい買い物をさせて貰えて感謝。
考えてみたら、伊勢丹の特選売り場にあるようなブランドを、破格で買わせてもらえるのだから、こんなに有難いことはないですよね。特に私のように、流行に関係なく、いいものを長く着たい人間には、嬉しい限り。ただ問題は、全て彼女の私物なので、サイズがXS!着られる人は限られるでしょう…私も今回ジーンズを試着しましたが、あまりのピチピチさに、断念。

  セール後「バーベキューの時に食べきれなかったお肉が残っているから一緒にごはんしよう!」とDinerに誘ってもらいました。3連ちゃんです。親しい仲間との楽しい時間。
この日の彼女の服がとてもチャーミングで可愛かった!全身ブルーでコーディネートされていたけれど、「ブルー」って今年の流行りなの???

この季節よく食べるイチゴのリキュール漬け。お好みのリキュールや赤ワインをかけ砂糖を加え混ぜるだけ、さっとできて簡単。私もよく作ります。
 
食後は、またまたクリスティーヌの仮装タイム。ちなみにこちらのドレスはGORTIER、羽織った皮のジャケットは、MARNIです。「綺麗だねー」と言うと、「そんなこと言うの、あんただけよ!」と間髪いれずに突っ込みが入りましたが(苦笑)流石グランメゾンだけあって綺麗なカットで、近くでみるとそれはそれは美しいんですよ!
ノリノリです。「はーい、日本人トモコ、写真撮りなさい!」とポーズを取ってくれました。
 
こんなポーズも決めてくれました(苦笑)大好きだよ、クリスティーヌ。

まだまだこれからよ!と言わんばかりに。
こちらは、MARNIのパンツにIsabelle MARANTのジャケット。こちらのジャケット、みんなは「変」ってゲラゲラ笑うのですが、私は真剣に買いたいって思ったくらいかわいいんだけれどな。だから、トモコの趣味は違うって言われちゃうのかな?(苦笑)

  それにしても、クリステルのお洋服コレクションは、その数半端なく、彼女のような人を「着道楽」というのでしょうね。売れなくても別にいいみたいで、その執着のなさ?も好きです(笑)

2011年4月23日土曜日

ランチパーティ

翌日はお庭でランチパーティ。私達は用事があったので遅れて行きましたが、30名くらいゲストがきてたのではないでしょうか?既に盛り上がっていました!前夜?も終わったのが、朝の4時だとか。帰らず泊まった人もいたようです。若いな…勿論私は12時前には帰りました。だからマミー(おばあちゃん)トモコっていわれちゃうんでしょうねー。

まずは前菜から…お料理はケータリングにお願いしたそうです。流石…
合わせたワインはこちら。OTTのマグナムを初めて見ましたが、シックなエチケットですよね。ロゼの美味しい季節になりました。

色んなところに頂いたお花が飾ってありました。


     食後のたばこタイム。
どこに行ってもワンちゃんはいます。犬もお疲れ?



既に奥にはダウンしている人が…


            

素敵なAppartement



友人のChristelleが、今度はアパートを借りてプライートセールを開催しました。「今度は、以前より控えめにやりたいの…」と話してた彼女ですが、そのアパートの広さ300㎡!ってことは我が家のアパート60㎡の5倍!!!1週間の家賃が我が家の1ヶ月の家賃よりも高いなんて…凄過ぎ。一体どこが控えめなの?って感じですが(苦笑)こちらはPVに先駆け、週末彼女が友人を呼んでバーベキューパーティをした時の様子。

彼女はいつも洋服を上手に着こなしているなって感心します。というかスタイルがいいんですよね。(やはりコレに限りますよね)こんなタイトで超ミニなワンピース、私は間違っても着れません。
ちなみにISABELMARANTの春夏コレクションだそうです。

Vigneもあるよ!

この男の子、エンゾウ君と言うのですが(かわいいでしょ?)「トモコって、フランス語話してないよね?イタリア語?」と真顔で聞かれてしまいました(涙)そんなにアクセントがきついってこと???ショック…子供は正直です。

彼とはすごく仲良くなりました。「トモコって、moto(ちなみにバイクって言う意味です)みたいな名前だね」って(苦笑)


ママから「ごはんを食べなさい!」と怒られるエンゾウ君。食後みんなにお休みのキスをしてからベットに向かう姿が可愛かった!フランスは大人社会。大人の時間に、子供も一緒になって、うろうろすることは許されません。どこにいても決まった時間には就寝させる、子供の躾は徹底しています。この点については?フランスは流石だと思います。



こちらはsolexというモーターがついた自転車。1960年代?くらいのものらしいです。さり気なく、古いオブジェが置かれていてお手本にしたいインテリア。(勿論無理だけれど…)
キッチン脇に子供用のテーブルと椅子が用意されているのは、ママが夕食の準備をしている間、宿題をする為???
 
この古いベンチの置いてある長い回廊に痺れました…
ひとつひとつのものに拘りを感じました。このアパートの所有者はかなりのアンティーク好きでしょうね。
夜はバーベキュータイム。流石フランス人、焼き加減にうるさい。
フランスって、よく男性が働いてくれるので、女性は楽だなって思いますよ。
うちの主人は残念ながらあまり動く方ではありませんが(怒爆発)
合わせたワインはこちら。
このキッチンが素晴らしかった!!!そしてこの古いテーブル。シミがあったり、板の一部にヒビが入っていたり。でも長年使い込まれた味わいがあって、ちょっと田舎風なところが気に入りました。こういうシンプルなテーブルって意外と探すとないんですよね。


2011年4月12日火曜日

Le nez dans le vert (1er salon des vignerons bio du Jura)


「Le nez dans le vert」 はジュラ地方のビオロジーやビオディナミで育てられた葡萄で造った自然派ワインを紹介する試飲会で、3月27日、28日の2日間初めて行われました。(すみません、気分的にワインのことを書く気になれず、UPが遅れましたが、とてもいい試飲会だったので、やはりご紹介することにしました。)行く前から「この試飲会は絶対成功するよ!」とワイン関係者が興奮して話していましたが、予想以上の人混みにビックリ。造り手も地元の人達も、楽しそうに試飲を楽しんでいる様子が伝わってきて、活気があって大盛況だったのではないでしょうか?JURAワインは日本ではメジャーではないかもしれませんが、私は、JURAワインの主要品種のひとつ、サヴァニャンという品種が嫌いではないのです。賛否両論あるかもしれませんが、特にこの香りに惹かれます。この品種の別名が「Traminerといい、ゲヴュルツトラミネールと別品種扱いをされているもののほとんど変わりがないといわれているそうですが、ゲヴュルツトラミネール好きの私は大きく頷けます。
 
こちらの試飲会は、興味深いドメーヌが勢揃い!お勧めです。
詳しくはこちらを… 
http://lenezdanslevert.com/accueil

Domaine de la Pinte というドメーヌのカーヴで行われました。






この方もいらしていました!初めてお会いしましたが、すごく気さくな方で、ヴィニョロンというより、ロックシンガーのような?オーラのある方でした。すぐに人だかりができていましたよ。特に印象に残ったことは,東日本大震災を受けて「頑張れ、日本!」と声をかけて頂いたこと。こちらのPhilippe BORNART」に限らず、多くの知らない方に優しい言葉をかけて頂きました。
本当は「Tant mieux」というぺティヨンも欲しかったのですが、残念ながら売り切れ。珍しくワイン好きでもない彼が、こちらのワインを大変気に入り、「近いうちに買いに行くよ!」と約束していました(これには驚き…)。彼のワインは、純粋に美味しいワインだと思います。


エチケットもかわいいですよね。

写真がボケてしまいまいましたが、Maison Pierre OVERNOYエマニュエル・ウイヨン氏。とても物静かな真摯な方でした。その場では2種類しか紹介していなくて購入することも不可能…。それよりも人が多くて、ゆっくり話すことさえも難しい状況。「いつでも気軽に遊びに来てよ!」と嬉しいお言葉を頂きましたが、是非一度ゆっくり訪ねてみたいドメーヌのひとつです。


La parole de Pierre」って読んだことある方いますか?



いつも思うのですが、犬連れの方が多いこと。
犬も大切な家族の一員なのですね。

ワインの試飲が終われば、芝生でお昼寝をしたり、ピクニックをしたり、
とても長閑な光景。JURAワインって地元の方に愛されているワインなんだなって思いました。

Juraワインの魅力は、気軽に飲めて、家の食事に合わせやすいと思えるものが多いところでしょうか?色んなワインの楽しみ方があると思いますが、私にとって、ワインは主役ではなく飽くまでも脇役。同じ食卓を囲み、喜びを分かちあえる家族や友人がいることが大切で、純粋にそんな時間を多く持ちたいと思っているので、ぐるぐるグラスを回しながら蘊蓄を垂れながら飲むのはどうも苦手。特に東日本大震災後は、その気持ちが強くなりました。