2011年6月28日火曜日

LE GRAND LIVRE DU VIN

 

" Le grand livre du vin "(Edita 1969 );ouvrage grand format,avec 245 illustrations,520 pages

 

 

最近見つけたワインの本ですが、初版1969年版と、再版1982年版。

思わず2冊とも買ってしまったのですが、初版のイラストは全てなんと糊つけ!(笑)紙が厚いので、同じページ数でも厚みが全然違うのでしょうね。どちらも素敵な本ですが、やはり1969年版の手作り感溢れている方が好きだなぁ。表紙の型押しといい、紙質といい、とても贅沢に作られているから。13年の違いですが、これが機械化の発展なのかもしれませんね。

 

内容もしっかりしていて、トルコやキプルス共和国、イスラエル等のワインにまで触れていて(日本の本だとなかなかないですよね)、結構興味深く読んでしまうのですが、一番好きなのは、やはりワインのボトルの歴史が説明されている箇所。こういうページから読み始めてしまうので、ワインの知識が一向に増えないのでしょうね(苦笑)

  

このページにワインの瓶の説明が書いてありますが、18世紀初頭は右のようなコロンとした形が主流だったそうですが、18世紀後半になるにつれ、現在の原型である、スラッとした形が徐々に出始めてきたようです。球根型とか、玉ねぎ型とか色々呼び方があって、奥が深い世界なんですよ(笑)

 

個人的には、大きなサイズのボトルが好きで、以前アンティーク商から購入したJéroboamは19世紀後半の手吹きガラス。大きなサイズになる程、探すのは難しくなります。同じものをパリのMusée du vin で見つけた時にはちょっと嬉しかったですね。

古い瓶程、重く、そして割れやすかったと書いてあったので、欠けもなくいい状態で残っていること自体奇跡。大切な宝物です。

すごく嫌がられるのですが、大瓶を集めていまして、勿論胃に収めたものもありますが(笑)Spéciment(試供品)もあります。瓶の形ひとつにしても、ワインの長い歴史を感じます。


こうやって、家の中はガラクタだらけになるんでしょうね。気をつけないと。ロボットも沢山いるしね…苦笑。

 

2011年6月27日月曜日

Lanson キーホルダー

Porte clefs Lanson pere & fils reims Champagne


ワインメーカーの古いキーホルダーを集めています。古くていい状態のものが少ないので、なかなか増えませんが、こちらのランソンのシリーズは、かなり気に入っています。CAPSULEと同じランソンのマークがデザインされていますが、émail (ほうろう)がかかっていることで、フランスではそれだけで価値が上がります。厚みもあって、こうみえても長さが4cmくらいあるので存在感があり、他のメーカーのものと比べてしっかり作られているのがよくわかります。どの色も好きですが、特にこのオレンジにグッと心を持っていかれた感じです(笑)彼は、私のキーホルダーオタク振り?に対して普段は何も言わないのですが、これは「Pas mal と言っていました。悪くない = つまりいいということです(なんか屈折した表現ですよね、フランスらしけれど…苦笑。)「こんなキーホルダーは是非ともワイン好きの30代とか40代の男の子(とはもう言わないか、男性)に持ってほしいなぁ、そしたらカッコいいのになぁ~」と言ったら、「出たっ、それいつもの妄想?それとも願望?」と突っ込みが入りましたが(笑)、使い込みながら、自分だけのアンティークに育て上げるのも素敵じゃないかな?

裏はこんな感じです。若干作られた時期によって同じデザインでも裏書きは違います。1960年代。


Porte clefs metal émaillé avec l'incription "Lanson pere & fils reims Champagne" et au dos "maison fondée en 1760" et "Duseaux Paris Made in France

流石にこのようなキーホルダーをブロカントで偶然見つけることはできません。オークションで求めました。おじさんは、こんな袋に入っていたんだよと、おまけでこの小さな袋をつけてくれました(笑)

2011年6月24日金曜日

Paris MERCIに行ってきました!

パリに行ってきました!といっても1週間前ですが。もう1週間遅かったら、solde時期で気分が上がったのになぁ…残念。既にセールに向けて値札が付け替えられていて(お店によっては顧客に向けてプレセールが始まっているのです!)、羨ましく思いながら、京子(日本食材屋)でこんにゃくやら豆腐やらしこたま買いこみ帰ってきましたよ…そう、今回は彼の仕事について行ったので、車だったのです。だからお米5kgも楽勝で買えました(ニッコリ)でもディジョンからパリまで片道4時間、流石に遠いわぁ~。

 ここを通る度に、「これもパリなんだよなぁ…」と思う瞬間です。でも彼から言わせると、「これがパリ」だとか…(苦笑)

もう車、車、車。田舎に慣れた私からすると、うわっ、都会って感じです。それにしても運転マナーが悪いのなんのって。他人のことなんて考えていないんでしょうね。駐車スペースを見つけたら、後ろも見ずバックしてくるし…もう隣の人、「PUTIN!!!」って怒鳴りまくりですよ(苦笑)そこら中で、クラクションが鳴っているのはそのせいでしょうね。
  Putin  ちなみに糞っていう意味です、すみません(笑)

束の間のパリは、滞在時間4時間。慌てて修理に出していたバックを取りに行きつつ、でもMERCIだけは覗いてきましたよ!!! 今回はEXPOSITION?みたいなものをしていました。堂々と写真を撮っている方がいたので、どさくさにまぎれて私も、お店の方に「写真撮ってもいいのですか?」と聞くと、快く「いいですよ」との返事が。嬉しくて何枚かパシャリ。でも小心者の私は、手が震えていますね。ブレテマスッ。
このオブジェ水槽なんですよ。金魚が泳いでいるでしょ。
道具好きには、こういうオブジェも溜まらなく好き。







この椅子は注文販売のようです。1脚130ユーロ。日本の価格を考えたら安いのでしょうね。あぁーかわいいなぁ。


時間がなくても、コレットは駆け足で覗きます。彼へのプレゼント、ライター購入也。5ユーロ、へへへ。

いつもショーウィンドウが面白い。
 コレットもメルシーも来ているのは観光客ばかり。英語が飛び交っています。そんなものですかね…



こういうモザイクタイルにパリの歴史を感じます。勿論時間がなく写真を撮るのみ(涙)
「パリにも日本人の観光客が戻ってきた感じだね」と、どこのお店の方もおっしゃっていました。サントノーレ界隈では、ちらほら日本人を見かけましたよ。お買い物を楽しんでいる様子でしたよ。

慌てて駆け込んだ韓国料理屋。久しぶりにビビンバを頂きましたが、韓国料理なんて何年振りかしら???勿論、ディジョンでは食べられません!!!






もう帰りの迎えの時間です。悲しい…。本当は、スタバでお茶したかったのになぁ。こういう東京では当たり前のことが、懐かしく、嬉しく感じるのです。

ここのルーブル美術館の隣を車で通り抜ける瞬間が好き!私の中で、ここぞパリって感じなんです。いい天気でしょう?

おじさん、危ないよー。


夕方のパリの渋滞。凄くないですか?車線があってないようなもの…そんな時、後ろでバコンッという鈍い音と振動が…「ぶつかったよね、今???」彼はバックミラーを見ながら、ジェスチャーで、後ろの運転手と会話。マダムが「大丈夫、大丈夫」と大きく手をふっていますが、日本だったら、すぐ降りて確認とかしません???(呆) 擦れ違い様に、窓を開けて「さっきはごめんなさいね~。でも本当に大丈夫だからぁ~」と謝って去っていきましたが、こんなのパリでは日常茶飯事なんでしょうね。

ディジョンに近付くにつれて、牧歌的な風景が。白い点々は牛ですよ、牛(苦笑)やはりパリは素敵ね!と思う私と、パリなんて糞くらいだという彼…あぁ、また行きたいなぁ。

2011年6月12日日曜日

ビオ野菜

遠くから久しぶりにお友達が来るとのことで、風邪気味なのにも関わらず、渋々?アペロに出かけました。行ったら行ったで楽しいのは分かっているのですが、如何せん夜が長いので、やはり身体が弱っている時は正直キツイです(涙)


ビールやワイン、ジュースなど、飲み物が色々並びます。各自が好きなものを飲むスタイル。おつまみは、簡単なスナックだったりカナペだったり。これだったら、肩肘張らずに、気軽にお友達を呼べますよね。ちなみにこちらのビール、参加者の一人が個人消費用に作っているものなのです!アルコール度数は8度だそうですが、蜂蜜のような甘い香りがして、苦みがなく、優しい味わい。趣味でビールを作るとは…流石フランス人。


えっ、コストン?実は、コストンの妹なのですが、一回りも二回りも小さいのです!!!ボリューム感が違い過ぎて本当に同じ日に生まれたとは思えない…片や28KG、我が愛犬48KG(苦笑)

こちら、我が家の愛犬、コストン。顔からして大き過ぎない?
 
こちらのバックから音楽が流れます。
よそのお宅にお邪魔するのが大好き。インテリア雑誌を眺めているよりワクワクします。みんな個性的なインテリアを楽しんでいるのが分かるから。こちらのお家には、昔映画館で使われていた古い椅子がありましたが、みんな何処で探してくるのでしょうか?本当にフランス人は新しいものと古いものをコーディネートするのが上手。そして自分のスタイルを確立する。安易に真似なんてしません。

帰りに沢山のビオの野菜をお土産に頂きました。実は友達は畑でビオの野菜を作っているのです。彼の野菜はマルシェでも買えるのですが、ビオ野菜は普通の野菜の2~3倍はするので、滅多に買えません。先日も春キャベツを買おうとしたら1個4ユーロと言われて「えっ、高過ぎ、無理!」と諦めたところです(苦笑)でもフランスはビオへの関心は高く、ビオの野菜しか食べない、という友人もいるくらい。ベジタリアンも多いですね。でも困るのは、そういう方を家に招待する時。別にお肉抜きの料理を用意しないといけないので、結構気を使います…トホホ。

早速翌日、日本のうどんに沢山の野菜を入れて黒胡椒をたっぷりふって頂きました。風邪の時は、流石に日本食が食べたくなります。


夜は、彼がビオ野菜のみを使い蒸し煮?にしてくれました。風邪の時は、薬を飲むだけでなく、きちんと食品から栄養を採りたいところ。ビオ野菜は、味が濃くビタミンも豊富。こんなに野菜が美味しく頂けるなんて幸せです。


moët &chandon ワインクーラー


こちらは、彼がブロカントで買ってきてくれたmoët & chandon seau à champagne最近のノベルティグッズで、素材がアルミニウムやプラスチックでできたものは買わないことを彼はよく知っているので、「自分でもどうしてこれを買ったのか分からないんだけれど…横に置いてあったピカピカのものよりかはいいかと思ってこっちにしたんだ。」と。この感覚よくわかります。ブロカントの世界では、あたかも新品のものより、少しくたびれた感じぐらいが、味わいがあっていいと評価されることが多いからです。それにしても、こちらの持ち主は、よく使い込みましたね(苦笑)

&の書体がかわいい。彼はシャンパングラスを捩ったのでは?と言っていますが、そうかな?
同じようなART NOUVEAU タイプのモエシャンドンのワインクーラーを以前買ったことがありますが、そちらよりこちらの方が古いと思います。中が2重のプラスチックになっているので、アルミニウムのものよりは保冷効果も期待できそう。色も渋い鶯色なんですよ!こういう色を選ぶところがフランス的だな、と思います。とてもじゃないけれど、bon état(いい状態)とはいえませんが葡萄の立体感といい、ここ最近のノベルティグッズではここまで凝ったものは作れないでしょうね。



本当は、去年からシルバー製の古いpubのワインクーラーを探しているのですが、なかなかオークションで勝てずにいます。気長に頑張りますか。

2011年6月8日水曜日

男料理

先日、彼の友人(男性)から料理を作るから食べに来て!と夕食のお誘いがありました。わざわざ我が家に、ルクルーゼの鍋(それも35CM、流石に大きくてうちでもあまり使うことがないのですが…苦笑)を借りにきたことからも、その気合いが伝わってきます。さて何をご馳走してくれるのでしょうか?
 RUINARTで乾杯し、まずはアペロから始まり…
メインのお料理を頂くまでのお喋りの時間が結構長いんですよね…フランスは。今日はスペイン帰りのお友達の話で盛り上がりました。こんがり焼けた彼は、ビーチで海水浴を楽しみ、新鮮な魚介類を堪能してきたたようで羨ましい限り。一足早いバカンスですね。



さてお待ちかねのメインはこちら…

Boeuf bourguignonと呼ばれる、ブルゴーニュのスペシャリテ、牛肉の赤ワイン煮です。この日は、シャトーヌフデュパープでコトコト煮たと言っていました(凄い、既に贅沢だわ…)。あまりに美味しくて、久しぶりにお肉もワインもガツンッと残さず頂いてしまいました。フランスは男性も料理を作ります。女性がキッチンに立たなくていいなんて素晴らしいことですよね。そして何よりも食に感心を持っているということがいいなぁと思います。何処の部位を使うと美味しいとか、どの位火を入れたらいいとか、男性同士が熱く語り合っているのを見ると、生きることを疎かにしていない感じがして、まさにフランス人、BON VIVANT(人生を謳歌する人)だなぁと思います。

合わせたワインはこちら。こちらのムルソーの造り手は知りませんでしたが、果実実のボリューム感があり、酸とミネラルのバランスが取れた、純粋に美味しいワインでした。造り手のお父様は、コントラフォンの醸造長だったとか。

 
 

デザートはこちら。黒っぽいタルトは、私が持って行ったタルトシトロン(レモンのタルト)。EBAYに夢中になっていて思わず焦がしてしまいました(アハハッ)本当にコルドンブルーでお菓子を習っていたと言えるのでしょうか?お恥しい…いつものことですが食べたら睡魔が襲ってきます。この時間で既に12時を回っているんですよ!おばちゃん眠いよって感じで、ソファで休ませて頂きました(笑)そして帰ったのは2時過ぎ。でも彼は早朝6時に起きてブロカントに行きました。この情熱を仕事に注いだらどんなにいいだろうかと。でもこれもフランス人なんでしょうね。

2011年6月1日水曜日

お菓子道具

1940年頃まで使われていたチョコレートの型。
魚や動物、いろんなモチーフがありますが
このウサギは愛嬌がありましたね(売却済み)
 久しぶりに仲のいい女友達、通称「女子会」のメンバーで集まりました。みんなご主人が外人なので、当然旦那の話やもろもろで盛り上がります。今日も5時間くらい話したでしょうか?またもや写真を撮るのを忘れてしまいましたが、沢山の手作りのお菓子が並び(シューもカヌレもキャラメルケーキもどれも美味しかった!)心もお腹も満たされた時間でした。たまにガス抜きしないと海外ではやっていけません!!!(笑)それにしても、みんなお菓子をよく作る作る、感心します。今日は私のおかし道具を紹介します。



こちらは日本から根性で持ってきたもの(流石に重かった…涙)
フランスは乳製品が新鮮ですが、まずは粉が違うんだと思います。焼き菓子を作った時にそれを実感します。家ではタルトやキッシュをよく作っています。

こちらは、ブロカントで見つけたものですが、笑ってしまうくらい大きい(下手すると凶器にもなりそうです…アハハ)1900年代初頭にプロが使っていたもので、柄も木でできているとても貴重なモノ。流石に使うことはありませんが(苦笑)、オブジェとしてキッチンに飾っています。

小さなくるくるしたものは、家庭で使われていた泡だて器なんですよ。

Broc et broc et Colegram


彼の友人がブロカントのお店をしています。ずっと前から行きたいと思いつつ、一年近く経ってしまいました…残念ながら、カメラを忘れていってしまったので写真は撮れませんでしたが(本当に残念、凄くかわいかったのに…なので↑ポストカードをご覧ください)、カフェオレボウルや古いお皿、ガラス瓶やレース、家具まで、本当に幅広く扱っています。ディジョンにいらっしゃる機会がある方で、ブロカントがお好きな方は是非覗いてみてください。センスもいいし、価格も適正価格だなぁって思いました。パリは高いですからね、このお店はお勧めです。

http://broc-et-broc-et-colegram.com/
Boutique : 8impasse Gagnereux
                21000 Dijon
Contact 0950253382


こんなものを求めました。
小学校の教材作りで使われていたスタンプ(1970年代)
ワイン繋がりのこういうのがたまらなく好きで
コソコソ集めていたりします。