2012年9月29日土曜日

ヨーロッパ文化遺産の日Journées Européennes du Patrimoine


 9月の第3週末はヨーロッパ文化遺産の日 「Journées Européennes du Patrimoine」。普段見学ができない施設や邸宅が公開される貴重な機会なので散歩がてら目の保養をしてきました。

毎年思いますが、フランスは古い歴史的建造物が現在も尚利用されているところが素晴らしいなぁと思います。フランスが誇る豊かな遺産を感じます。

こちらの邸宅、住んでいる方が普段通り?庭弄りをしていらっしゃいましたが、植木の置き方ひとつひとつ見てもセンスを感じる、彼と「bon goût (いい趣味)だねぇ、今すぐここに住みたいねぇ」と話して帰ってきました・・・。いやぁ、羨ましい。


2階にはテラスもあって
階段も上らせてくれているみたいでしたが、ベビーカーなので断念。
「結構見せてくれちゃうんだねぇ」と、この大らかさにも正直驚いたりします・・・。
奥に進むと中庭があって夏場はここでバーベキューができるみたい。
でも家が大きすぎて最後までどこが玄関だかわからなかった(苦笑)。
こちらの邸宅は、1541年に公証人であSimonVIRARD氏によって建てられ、
一部階段の部分は18世紀に付け加えられたそうです。
興味深いのは初期フランスルネッサンス様式の影響を受けた中庭だとか。
確かに窓枠のところにライオンの頭のついた装飾があったなぁと…。
このような重要文化財に今も尚、普通に人が暮らしているところが面白いですよね。


その後は友人がランプのexpositionをしているので見に行きました。

普段はレストランのところを借り切ってのexposition。
古いビストロの椅子などがさり気無く置かれた可愛いインテリア。
こちらのランプが個人的に好みでしたが、残念ながら既に売約済み・・・。
友人はブロカントやリサイクルショップに通っては材料を探し、時間をかけてひとつずつ作っています。なのでどれも一点限りのオリジナル。彼女は本業は公務員なので、ランプ作りはあくまでも趣味・暇潰しだとか。

こちらもシンプルでかっこいい。でも同じく売約済み。もっと早くに来るべきだった・・・。
いらなくなったものを上手く利用して新たな作品を生み出す。古いものを大切にするフランス人ならではの発想。こんな趣味って素敵ですよね。


2012年9月23日日曜日

ディジョン案内 セレクトショップ art-e-muse

 ディジョンは小さな町でパリのようなお洒落なお店は多くはないけれど、それでもいくつか気にいったお店があります。こちらのブティックでは、主に若いcréateursの作品を紹介しているのですが、行く度に新しい発見があって心がときめきます。扱っている商品もインテリア、雑貨、コスメ、洋服、靴、アクセサリーなど幅広く、オリジナリティがあって、ちょっと「クスッ」と笑ってしまいたくなるようなユーモア溢れる商品が魅力的。どこかの真似や流行だけでなく、オーナーの「私の好きなものだけを置いているのよ!!!」という強い拘りを感じるお店です。

art-e-muse
8-10 rue Charrue 21000 Dijon 
tel 0950305748
http://art-e-muse.blogspot.fr/
 http://artemuse.bigcartel.com/products(←こちらでショッピングもできます。)

インテリアにヴィンテージの椅子を使ったり、さり気無いセンスを感じます。

うちの子供部屋に飾ってある鹿のぬいぐるみもこちらで求めたもの。
壁に飾ってあるtorchon(ふきん)は.lacerisesurlegateauのもの。
 以前もこのブログで紹介したかもしれませんが
好きなcréateurのひとつ。女性がキュンとするようなモチーフ、ちょっと不思議?なデザインが多い。http://www.lacerisesurlegateau.fr/
普段は「ディジョンにはろくな店がない」と嘆いている彼でさえも、こちらはparisiens好みのお店で「pas mal」(悪くない=よい)といって褒めています。

女性だけでなく男性も楽しめそうなユニセックスな商品が多いのも魅力。 


こちらのお財布、犬好きにはたまらない。買うなら愛犬コストンと同じ色の黒かな?
最近話題の「Kure bazar」。日本にも既に入っていますが、石油系合成化学成分の使用を最小に抑えて、天然素材をふんだんに使って作られたネイルカラー。発色がよくもちがいいそうです。






子供服も扱っています。こちらの髭モチーフのピジャマが可愛いと思ったのですが、うちの息子には既に小さ過ぎ、残念。
こちらのムートンは1970年代のヴィンテージ玩具。オーナーがブロカントで探してきたものだそうですが、こちらもしっかり売り物。ここに来ると息子の部屋のインテリアをいじくりたくなります(苦笑)。ちなみにフランスは秋から冬にかけてが部屋の模様替えの季節だそう。寒くて家で過ごす時間が増えるからかな?



こちらのネックレスも可愛いかった。後ろに写る彼女がオーナー。いつも思うのですが、素敵なお店には必ず素敵なオーナーがいます。なぜならその人の魅力と情熱が商品に反映されているから。何度か買い物をするうちに気さくに話す仲になりましたが、とてもサンパな(感じのいい)彼女です。ディジョンに来る機会があったら彼女のパーソナルワールドが詰まったこちらのブティックを覘いてみてください。
ちなみにこちらは夏のソルドで買ったリバティプリントにバンビがプリントされたlacerisesurlegateauのgisoteuse(べべの寝袋)。まだ息子には大きいので部屋に飾っています。着せるのが楽しみ。

2012年9月9日日曜日

ドール(jura) 日本食レストラン 飯田屋

 先日友人に誘われ、ドールにある日本食レストランに行ってきました。フランスは数年前から日本食ブームですが、日本人が経営しているレストランは少なく、殆どが中国人経営だったり、とんでもないお寿司を未だに平気で出しているところも多くあります(苦笑)。「ドールのような小さな田舎町に日本人が経営している日本食レストランなんてある訳がない!」と彼に言われましが、正真正銘、間違いなく日本人シェフのお店でしたよ(笑)。
夏はテラス席もあるみたい。
22ユーロからムニュがあるところも良心的で嬉しい。


突き出しは茶碗蒸しでした。

生で魚を食べる習慣がないフランスで『新鮮なネタ』を確保するのは難しいかと思いますが
こちらはパリのランジス市場から取り寄せている魚卸業者から仕入れているそう。
フランスでは妊婦はトキソプラズマの危険性から生ものを食べることを禁止されています。
なのでお寿司を食べるのはかれこれ一年以上振り。いやぁ、幸せ☆

日本人が経営している日本食レストランのいいところは『安心』して食べられるところではないでしょうか。
『これ本当に食べていいんだろうか・・・あとであたらないかな?』と
心配になるところもありますからね(苦笑)。

  天ぷらも人に揚げていただくと美味しく感じますね。

こちらはメインに選んだTranche de Thon rouge mi-cuit
マグロの赤身をミディアム程度に程よく焼いたもの。
甘辛いタレがフランス人にうけそうだなぁと思って頂きました。

こちらは 友人が頼んだFilet de canard mariné au miso...

私は35ユーロのメニューにしましたが、
全てのコースに混ぜご飯と味噌スープが付くのでボリューム満点。


よく彼が日本みたいにカウンターがあって畳の部屋がある日本食レストランがあったらフランスで流行ると思うよ、と話していましたが、こちらはカウンターも掘り炬燵式のお座敷もあり、料理を通じて日本文化を味わって頂くというコンセプトが感じられました。そして何よりシェフの飯田さんが挨拶にきてくださり、気さくにお話をしてくださったのが好印象でした。調度品もわざわざ日本から取り寄せたり、拘りがあるようです。
 アラカルトも豊富だったので、次回はコースではなく単品を選んで冷酒をちびりちびりやりたい感じ(笑)。ディジョンにあったら嬉しかったのになぁ。今回は彼に息子(べべ)の世話を任せて来たのですが(お互いに息抜の時間をも持つようにしています、これもフランス式なのでしょうか。)、写真を見せたら羨ましがっていたので、次回は義母に息子を預け一緒に来たいと思います。これも非常にフランス的な考え方で、周りをみてもたまに両親に子供を預け、積極的に夫婦だけの時間を持つようにしているカップルが多いです。こうやって夫婦間の鮮度を保とうとしているのでしょうか?

飯田屋 http://www.iida-ya.fr/menu.html 
ミシュランにも掲載されたそうです。予約してから出かけた方がよさそうです。海外で頑張っている日本人を見ると応援したくなります。また行こう(えへへ)。






2012年9月5日水曜日

ヴァカンス 

夏休みに父が息子に会いに来てくれました。母が来た時もそうでしたが、日本食材をどっさり持って。毎回思いますが凄い量です・・・。遠く離れている家族の有難味を痛感します。そして友人達からの沢山の出産祝いを持って来てくれました。本当にみんなどうも有難う!

この熊ちゃんラーメン、乾麺とは思えないくらい美味しい。
海外在住日本人へのお土産にお勧め。フランス人の彼も絶賛しています。
私たち在仏日本人は意外と普通のものに飢えていたりします(笑)。

冷やし中華を持って来てくれました。どんな高級フランス料理よりも嬉しい!
かれこれ7年振りの冷やし中華・・・。暑い日には最高ですね(涙)。

と書きながら、ディジョンは既に秋の気配を感じます。朝晩冷え込んできて
もうすぐ寒い冬が来るかと思うとぞっとします。
でも赤ワインの美味しい季節でもありますね(笑)。