2015年3月30日月曜日

圧力鍋 ラゴスティーナ・ドミナ5L

 「手間のかかる本格的な料理もスピーディに仕上げます」がキャッチフレーズのようですが、本当にこれは嘘ではない、優秀だと感動した圧力鍋、ラゴスティーナ・ドミナ5L。ラゴスティーナはイタリアの調理器具ブランドですが、圧力鍋を発売して50年以上経つそうですが、実家も子供の頃からこちらのメーカーのものを使っており今尚健在なので、迷うことなくラゴスティーナを選びました。
 実は買って1年以上放置していたのですが、単にフランス語の取説を読むのが面倒だったのと、読まずに使って壊すんじゃないか?という怖さもあり(笑)。でも実際は驚く程簡単でビックリしました。
フランスで結婚する際に、こちらに30年以上住む日本人のマダムに、絶対買い求めて損をしないものとして、圧力鍋とダイソンの掃除機を強く勧められました。どちらも安い買い物ではありませんでしたが、今は思い切って買って本当に良かったと思っています(フランスの安い掃除機は本当に吸い取りが悪くてイライラしますからね。家電は日本の方が断然いいです。洗濯機なんてうるさいったらありゃしない。書き出すと止まらなくなりそうなので、今日はこの辺でやめます‥…笑)。お鍋は一生ものといいますが、良いお鍋に出会うとあながち嘘ではないな、と思います。毎日の料理が楽しくなりますね。
出来上がりをそのまま出せるように、ヨーロッパの鍋はシンプルで
美しいデザインが多い(特に持ち手の部分)と聞いたことがありますが、
使い勝手の良さだけでなく、スッキリしたデザインも嬉しいです。

こちらはフランスの家庭料理、ブフオキャロット。
義母のルセットに忠実に彼が作ったもの。まさにお袋の味というやつですね。
これがお肉がホロホロで美味しいこと〜。見た目があんまりなのでご馳走ぽくないですが、
でもそこが家庭料理のいいところですよね。

私は角煮を作ってみました。時間がない時はカレーも作ります。まさに主婦の見方♡
最近は、ふたりで料理の腕が上がったんじゃないか?という錯覚に陥っています(2人とも単純なので)。



















2015年3月25日水曜日

ディジョンピザ屋 InTeglia

 アンティーク街にあるピザ屋によく行きます。我が家から近いのもあるのですが、特に義父が来た時は必ずこちら。義父は息子を連れて行けるのはここくらいしかないだろう、と思っている様子(ちょこちょこ動くんでね‥…苦笑)。他のお客様の迷惑にならないうちに、さくっと食べて帰れる、子連れにはこれ結構大切な気がします。

この日は月が綺麗で見上げているところ。
うちは男所帯です。

行く途中、このハイジャンプを何回したか‥…苦笑。
翌日パピー(お祖父ちゃん)腰痛めてないか心配だよ。
でもこういう時間が楽しいんだよね。

義父のお膝でどうやらアンチョビの存在に驚いている様子(笑)。

私はいつもカルツォーネを注文。
生地はモチッとした感じです。中から卵がとろけ出すところが美味。
とても大きいので最近では食べきれず、いつも夫が残りを食べますが、女性にはかなりのボリュームです。
この日は食べませんでしたが、前菜としてサラミや生ハムなどの盛り合わせを頼むことが多いのですが、
そちらもお勧めです。

みんなからもらい、我が家の食いしん坊、これがよく食べるんだ(汗)。
レストランに行くと、決まって夫や義父が子供の横に座り世話をしてくれます。
これはどうしてだかわかりませんが、フランスでは男性が子供の世話をしている風景をよく見かけます。
習慣の違いなんでしょうかね?食事のマナーもきちんと教わってね♡

この晩の月。この写真だとよく見えませんね(苦笑)。

InTeglia ピザ屋
18 Rue Lamonnoye (Qualtier Antiquqire)
21000 Dijon
0380455923
日曜定休

テアトルの傍です。フランス料理に飽きたらどうぞ。













2015年3月24日火曜日

POMMERY & GRENOの灰皿


 今年初めてオークションで落としたPOMMERY & GRENOの灰皿。シャンパンメーカーのヴィンテージ灰皿は大抵見てきたと自負しておりますが、これは初めて見た形。珍しいなと思ったら、サルグミンヌ(Sarreguemines)のものでした。白い陶器に黒い文字のみ、限りなくシンプルなデザイン。刻印から1920〜1950年前後の製品かと思われます。サルグミンヌは、フランスとドイツの国境の町にあった窯で、歴史は1790年からと古く、品質の良い陶器を制作する会社として評判でした。1870年にサルグミンヌがドイツ領になったのをきっかけに、税金の値上がりを回避する為、1879年にフランス領である内陸部に移転したのですが、それがカフェオレボウルで有名なディゴワン(Digoin)地域でした。それから利便の良いディゴワンと技術力のあるサルグミンヌが一緒になって、今でも人気のディゴワン&サルグミンヌ窯となったのですが、その歴史は1970年まで続きます。刻印も沢山の種類があるのですが、サルグミンヌのみのもの、ディゴワンのみのもの、ディゴワン&サルグミンヌのものと3種類あり、私が調べただけで66種類。それ以外にもあるようなので、その数は驚く程沢山あり、刻印も3種類に分けられるそうです。くぼみのあるもの、印刷されたもの、立体的なもの。その中でも、古いもので短刀で切り込みが入ったものなどは珍しいそうです。こういうことを地味に調べている時間が意外と楽しかったりするのですが、こういうことを研究しているassociation(協会)があるのもフランスの面白いところかな、と思います(笑)。これから暖かくなってブロカントの季節になります。今年もどんなものに出逢えるか楽しみです。

POMMERY & GRENOはもっと新しいものになると、書体もフォルムも丸みを帯びた可愛らしいデザインのものが多いのですが、こちらは縦長のスッキリした書体で、欠けやヒビもなく状態も良好。
最近は相当気に入ったものしか求めなくなったのですが、
久し振りに好みのものを見つけて自己満足に浸っています(笑)。









2015年3月5日木曜日

マダムBrigitte Durieux にTolixの話を聞きに

 マダムBrigitte DurieuxにTolixやアンダストリアル家具のお話を聞きに彼女の自宅を訪ねました。窓からはブルゴーニュ特有の屋根瓦が見える日の当たるサロンで、心地よい時間を過ごさせて頂きました。

 Brigitte はこれまでTolixやアンダストリアル家具の本を初め、最近ではヴィンテージの玩具の本を出版。かれこれ5冊の本を書いている、その道のプロフェッショネル。フランスでは知る人ぞ知る有名な方です。彼女の幅広い知識は、話してて引込まれるものがあり、またあらゆるジャンルの著名人との交流の広さからも、彼女の社交的で明るい性格を伺い知ることができます。彼女は、これまで中国を初め数々の国を仕事で訪れ講演などしています。こんな風に歳を重ねられたら素敵だろうな、と憧れる知的なフランス人女性です。
 
 彼女がアンダストリアル家具に興味を持ち出したのは、ただの偶然ではなく、彼女の大伯父さんXabier Pauchard がTolixの創設者だったことに由来します。彼女のアンダストリアル家具にかける情熱は、いわば家族の歴史、思い出の継承でもある訳です。彼女自身、若い頃Tolixの名品Chaise Aが生まれたオータンで育ちました。そして彼女は今でもgrande chineuse (古物商が古物をあさるという意味の動詞chinerからきていて、古物をあさる人chineurの女性形がchineuse)だと言います。朝早く起きてブロカントで古い家具を物色すこともあるそうです。

使い込まれた木の家具とアンダストリアル家具が上手く調和した居心地の良い空間。飾り方ひとつとっても、彼女の拘りとセンスを感じます。クスッと笑ってしまうような愛嬌のある昔の玩具が無造作に置かれていたり、「こちらはどちらで見つけて来たんですか???」と聞きたくなるような珍しいお宝ばかり。見ていてワクワクします。写真には見えませんが、マスタード色の1960年代のtolixの椅子とテーブルセットもありました。この日彼女の著書「Inoxydable Tolix」(2007年出版)をプレゼントして頂きました。こちらはサインとメッセージを書いてくださっているところ。大切にしたいと思います。

彼女はパリのメルシーのオーナーとも長年の友達。こちらに彼女の記事が載っています↓



















2015年3月2日月曜日

祖母の日 la Fête des Grands -Mères

フランスでは3月の第一日曜日が「祖母の日」la  Fête des Grands -Mères。母の日ほど知られていませんが、我が家は毎年マミー(おばあちゃん)を囲んでご飯を食べるのが家族行事でしたが、今年は義母にsuprise でお花を届けに行って来ました。フランス男児はママやおばあちゃんに優しい、そう思います。
この時期店頭には、チューリップを初め、沢山の春らしい花が並びます。
梅や桜もありました。

おばあちゃんを思って花を選ぶなんて、心温まる行事だな、って思います。

そしてお決まり、孫からおばあちゃんに手渡し。
「Et voilà =ほらね!!!」と言って元気に渡していました(笑)。
こうやって、フランスの男の子は小さいうちから女性に、
お花をプレゼントすることをお父さんから学ぶのかな?