2017年8月20日日曜日

ポネ(乗馬)を習いました

 フランスはヴァカンスを取ることを奨励している国だけあって、夏休み中の子供のためのアクティビティ(習い事)も充実しています。流石に2ヶ月ヴァカンスがあっても、2ヶ月丸々家族で旅行に行ける人は極僅かで、パパやママは子供がヴァカンス中でも多少は働かなければならないので、子供だけ、おじいちゃんやおばあちゃん家に預けたり、学童のようなところに預けたり。やはりみんながみんなヴァカンスに出かけられるわけではないので、中には時間を持て余してしまう人達もいます。とはいえ、夏休みは子供にとって普段体験できないことにチャレンジできる貴重な機会。子供たちの成長の為にも、こういうプログラムが充実しているのはとても有難いことです。息子は今年はポネ(乗馬)に挑戦してみました。
1回1時間×1週間のクラスなのですが、朝行くとそれぞれ担当のポネのお世話から始まります。きちんとブラッシングするところから習います。彼のパートナー「タイガ」は、ポネにしては大きく、初めはドキドキしてましたが、すぐに打ち解けたよう。子供だけでは危ないので、パパかママがサポートするのですが、一生懸命動物のお世話をすることで、愛着も生まれるし「綺麗にしてあげたら喜ぶね!」なんて相手の身になって考えることも覚えるので、この朝のお世話の時間はとてもいい経験だったな、と思いました。パパはこうやれ、ああやれ、と横で本当にうるさいのですが(子供の教室だっていうのに、自分がやってどうするの?)、息子は毎朝行くと必ずタイガにビズ(キス)をしてました(笑)。

初日から、手綱の持ち方、鐙の履き方、乗馬姿勢など習い、すぐに馬に乗ってお散歩させてくれるのには驚きました。
乗ってみると、まず視線の高さに驚くようです。普段の生活で上から人を見下ろすことが少ないので、視界の違いも面白かったみたい。何気に姿勢も良くなったような…?

毎日子供が飽きないようにプログラムが凝っていて、これはみんなでポネに乗りながら「だるまさんは転んだ!」をしているところ。フランスでは「un, deux,trois,soleil 1、2、3、太陽」って言うんですよ。

この日は簡単な障害物がいくつか用意されていて、ポネに乗りながら、紐をくぐったり。
バランス感覚も身につくんでしょうね。
「あら、夫みんなから好かれてる?」
実は、初日のクラスが始まる前に「落馬した人はお菓子を焼いてくるのよ〜」と先生から冗談で?言われてたのですが、息子、見事落馬しまして(パパがしっかり足を押さえていなかったのが原因なのですが…)、
「嗚呼、お菓子焼いてきてもらわないとね〜」と先生から言われ、夫、家でぶつぶつ「あれ、冗談かな?マジかな???」と。でも夜になると一人コソコソりんごのタルトを焼いていて。あっ、マジで作るんだ?(私)。翌日先生ゲラゲラ大笑い!「まさか本気で作ってくるとは思わなかった!」と。でも授業の後に、みんなでピクニックのようにタルトを食べたことも、今ではsympa(楽しい)な思い出(笑)。

落馬は大したことではなかったのですが、流石に息子も夫の腕の中でワンワン泣いて。でもすぐに先生が、「私が横についてあげるから!」とポネに乗せて走らせ、他の子供達に向かって「〇〇に掛け声をかけてあげて!」と言って、他の子達が「Allez 〇〇!」Allez 〇〇!」=頑張れ!頑張れ!と大きな声援を送ってくれた時には、こちらがウルウルしてしまいました。すぐに乗せたからでしょうね、怖さはなく、すぐに泣き止みました。流石、先生プロですね!

最終日はお散歩だと聞いていたのですが、近くの林?を散歩をするのには驚きました。

だってこんなところも歩くんですよ…

周りの方に「ご主人、本当にお子さんのお世話上手ですね〜」なんて褒めてもらいましたが、
「本当はあなたが乗りたいんじゃないの?」ってな勢いで(苦笑)子供だけでなく
パパにとってもいい思い出になったのではないかと…。

✳︎ちなみにこれはディジョン市が用意している習い事なので、費用も大してかからないのです。
気軽な値段で親子でポネ(乗馬)を体験できるなんて、本当に嬉しいですよね。