14 JUILLET フランス革命記念日は、我が家は息子の「お食い初め」をしました。といっても特別なことをする訳ではなくいつも通りの食事でしたが、母が日本から持ってきてくれた「鈴波」の粕漬けを頂きお祝いをしました。これ、フランス人にお出しすると、珍しいのかとても喜ばれます。彼は大大大・好物で日本に行った時嬉しそうに買い込んでいました。結構、意外なものがうけたりするので面白いですよね。鈴波さん、これからも頑張ってください!(笑)
こちらのお皿は、叔母が息子の出産祝いに贈ってくれたもの。おめでたい(鯛)ということでおろしました。九谷焼の山本長左さんの作品なのですが、宮内庁御用達窯とか。うちはそんなにシックな家ではないのですが、和食器が食卓に並ぶと心が落ち着くので、日本に帰国する度に、チョコチョコ買い求めては手荷物で大切に持って帰ってきています。
息子は今は拳を食べるのに夢中・・・笑。 |
いつかこんな風にご飯をあげる日が来るんだろうか。 |
勿論愛犬コストン用のハムなども用意し彼の健康もお祈りしました。 なんだか嬉しそうな表情で、こちらも嬉しい。 |
実は彼は後脚が完全に麻痺して現在オムツを着用しています。お散歩も難しく、車椅子を使っています。フランスではそこまでして飼う飼い主は非常に少なく、この時点で獣医に連れていき、「安楽死」の注射をしてしまうのが一般的と聞いて驚きました。その証拠に、歩行器を探していた時、フランスに在庫はなく、通常ベルギーかアメリカから輸入することになると聞いて途方にくれました(勿論日本は在庫もありますし、オーダーで作ってくださるところもあります)私達は、幸運なことに同じ病気を患ったワンちゃんを飼っていた方から歩行器を譲って頂くことができましたが、なんとこちらは飼い主さん自ら手作りしたもので、ペット大国フランスであっても、未だに犬の介護製品はとても少ないのが現実のようです(というか首輪すらあまり種類がないんですよね・・・苦笑)ちなみにオムツは人間用のMサイズで代用しています。
犬の介護、特に大型犬になると、彼でさえ簡単に持ち上げることができないので毎日のお世話はやはり大変です。本人も不自由な生活を強いられ可哀想だと思います。でもだからといって、PIPIやCACA(おしっこやう○ち)を失敗することを理由に、「安楽死」という決断をとる気にはなれません。家族同然として暮らしてきた犬の最期をどう見守るか、これは飼い主の責任であり、「安楽死」というのは、飼い主から愛犬への最後のプレゼントでなければならないと思っています。食欲があって、生きる気力があるうちから取る決断ではないと思っているので、周りから「そろそろ赤ちゃんの為にも考えるべきではないか…」「犬は歩けなくなったら終り。犬が可哀想だから犬の為にも決断を」「こんな状態で飼い続けることことは、君たちのエゴ」などと言われると正直凹みますが、私は「苦悩を分かち合ってこそ家族なのでは?」と思ってしまうのです。国によっても考え方や価値観は違いますが、限りある今の時間を大切に毎日祈るように過ごしています。
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