2015年1月24日土曜日

vilacの玩具

 これまで玩具売り場を見ることは殆どありませんでしたが、去年ノエルのプレゼントを買う前に、初めて真剣に物色しました。パピー(お祖父ちゃん)やマミー(おばあちゃん)、トントン(おじさん)、親戚からも頂くので、プレゼントがダブらないようにしなくてはなりません。
 フランスではノエルは家族が集う大切な行事ですが、最近は複合家族が増え、ノエルといっても一度では済みません。もしママとパパの両親がそれぞれ離婚していたら、それぞれのパピーとマミーと過ごさなくてはならないので、4回もすることになります!うちも2回するのですが、その時期は毎日がFête(パーティ)。その度に親戚から沢山のプレゼントを頂くので(厳密にはサンタさんから、ということになっていますが)、息子にとっては夢のような時間(笑)。いいんだか悪いんだかわかりませんが、こちらに住む日本人の多くは、日本と比べて「無闇にあげ過ぎではないか?」と内心思っているようです。そのせいか、何処の家に行っても子供部屋にはどっさりと玩具があります。「ノエルと誕生日は特別」ということみたいですが、子供達が包装紙を次から次にバリバリ破いて開けていく姿はあさましく、見ててあまり気持ちのいいものではありません(第一、こちらには包装紙を綺麗に開ける、という習慣がないんですよね‥…)。いくら子供の玩具とはいえ、初めから捨てることを前提として選びたくはないし、できたら子供の好奇心を掻き立て、長く大切に使い続けられるようなものがいいな、と思っていますが、玩具選びも意外と難しいものです(特に我が家のように狭く保管する場所もないと、大きいものは要注意です)。今回はフランスのメーカーのものでいくつかお勧めをご紹介します。
 こちらはブルゴーニュのお隣、ジュラ地方の玩具メーカー「vilac」の玩具。80年以上の歴史をもつ老舗メーカーで、木を使った玩具を多く作っています。24種類の水彩画の綺麗な木製カードで、神経衰弱ですね。一緒に遊びながら日本語、フランス語、両方教えられるし、本人も気に入っているようです。こちらはパリのアーティスト、ナタリーレテの作品。「vilac」は、この他にもナタリーレテとのコラボで、昔からあるようなどこかノスタルジックな玩具を作っています。

裏は水玉で細部に彼女の拘りが感じられます。ひとつひとつの絵がいちいち可愛い‥…。
ユーモラスなイラストは大人も魅了されますよね。
「大人も子供も楽しく遊べる」これが子育てを経験してきた
ナタリーレテのコンセプトなのではないかな、と思っています。


同じく「vilac」ナタリーレテとのコラボもの。
ノエルの後、スーパーでいきなり40%オフになっていたので即決で買いました(笑)。

パスルなのですが、箱の中に3種類のパズルが入っています。
この他に、自由の女神、エッフェル塔シリーズもありますが、
エッフェル塔はパリの旅土産にも可愛いかも。飾っておくだけで絵になります。

今日も朝から夢中でやっています(笑)。


こちらは既にかなり使い込んでいますが(笑)、スタンプです。
以前、閉店セールで70%引きになっているのを買っておいたもので、これは元を取ったな、と(笑)。
全てが乗り物なので、男の子には嬉しいみたいです。


子供の玩具とはいえ、絵が精密に書かれています。
車の上にアイスクリームが乗っていたり、発想がファンタジー。まだ綺麗に押せませんが、
その上に色を塗ったり、色んな遊び方を見つけて楽しんでいるようです。
(親にとっては、時間も潰せて一石二鳥?笑)。

この中に、大きくなった時に思い出す玩具はあるだろうか‥…。














2015年1月21日水曜日

Je suis charlie について

 2015年1月7日のシャルリーエブド編集部襲撃事件以来、ディジョンでも町の至る所で「Je suis charlie 私はシャルリー」のポスターを見かけるようになりました。この言葉には「言論の自由」「テロ反対」など沢山のメッセージが込められていると思うのですが、日本人である私はすんなりと溶け込めないものがありました。事件後、右向け右、みたいな感じで、みんなが口を揃えてJe suis charlie を表明し始めたことにピンとこない自分‥…。
 
 ディジョンでも、1月11日にテロ抗議デモが行われました。町中に住む我が家の前を、フランス国旗を持ったおじさんやおばさんがゾロゾロ歩いている中で、小さな子供が手書きの「Je suis charlie」のポスターを持ち足早に歩いていく姿を見て、こんな小さな子供でさえも、社会で起こったことに関心を示している、世間のことに目を向けているというのは、素晴らしいことだな、と少し羨ましくも感じました。すぐに自分の意志を表明する、行動に移す国民性「団結するフランス」を見たように感じました。
 
 事件後「表現の自由」や「風刺画」に対して物議を醸していますが、フランスは「風刺画」が社会に根付いた国なんだと思います。ちょっとした会話の中でも、ironique(皮肉)な表現やブラックジョークを利かせて話したりするのを楽しんだりする傾向があるように感じます。
 そのことについて、最近周りと話す機会があるのですが、私個人としては、
言論の自由はわかる、いかなる理由があっても、テロは許される行為ではない。でも過度の風刺画が他人の気持ちをむやみに傷つけることもある。罪の無い人を巻き添えにしたおぞましい事件が起きた後に、敢えてこの時期に、最新号に風刺画掲載を続けることがいいことか、考えるべきではないか」と。そう言うと、大抵の人は「あれは(風刺画)に過ぎないから」「僕たちには、Liberté d'expression(言論の自由)があるから」と。確かに風刺画に馴染みのない日本人である私たちは、どうしても絵だけで判断してしまう部分がありますが、フランス人はページに書かれた文字全てから筆者のメッセージを読み取るので、フランス人と日本人の解釈に温度差ができてしまうのは無理もないことかもしれません。彼らと討論してて思うのは、これが「文化の違い」なのかもしれないということ。普段の生活の中でも、この「小さな言論の自由」に振り回され、嫌な気分を味わうこともある私は(相手のことも考えずに何でも思ったことを言えば良いというものじゃないよ!と思うことがしばしばあります‥…苦笑)、「フランスはテロに屈せず、言論の自由を守るべき!」みたいな報道や意見に対して、書く側、情報を発信する側の「責任」についてももう少し触れてもいいのではないかと感じます。これ以上、悲惨な事件が起きないためにも。

最後になりましたが、
この事件で犠牲になってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り致します。

2015年幕開け早々、痛ましい事件が起きてしまいましたが、
羊年、どうか心穏やかに過ごせますように‥…。












2015年1月16日金曜日

渡仏10年目

今年で渡仏10年目を迎えました。恥ずかしながら、こんなフランス語レヴェルで?といった感じですが、言葉の未熟さを、フランス人に日本料理でもてなすことで、ごまかしながら過ごしてきた9年間だったようにも思います(笑)。でもそのお陰で、美味しいワインと共に、楽しい思い出が沢山できたな、と自信を持って言えます。今晩は大好きな友人を、我が家の普段の食卓に。

気取らずメインは「焼き鳥」

フランス人はおもてなしが大好き。
楽しみながら食事を作り、時間をかけてゆっくり食事をする「快食主義者」。
そこには決して豪華なワインがある訳ではないけれど、
気の置けない仲間と囲む食事は、何より心が和みます。

大勢を呼ぶときは、日本食だけでなく「franco-japonais」スタイルで。前菜は事前に用意できる和食をいくつか並べます。これでアペロタイムが持ちます(彼ら話長いですからね‥…)。メインは煮込みかオーブンを使ったフランス料理を彼に用意してもらいます(我が家は分業です)。そうすることで、長い時間中座しなくて済みます。長く席を離れると、フランス人は、それが男性であっても「何か手伝うよ!!!」と心配して狭いキッチンにぞろぞろやってきちゃうので(笑)、そして温かいうちに召し上がって欲しいのに、私が席につくまで律儀に手をつけない(嗚呼‥…)。そんな訳で出来るだけテーブルから離れなくて済むメニューを考えるようになりました。これが気負いなくおもてなしをする我が家の「コツ」です。












2015年1月12日月曜日

イザベルミニーニの花束

 フロリスト「イザベル・ミニーニ」で作って頂いたお花です。お正月からお花があると、部屋の中がパッと明るく華やかになりますね。義母が誕生日の朝にプレゼントで届けてくれました(気の利かない夫とは対照的だな、といつも思います‥…苦笑)。日本的に、とリクエストしてくれたそうです。
 そのまま息子は1泊2日で義母の家にお泊まり。折角だからふたりでゆっくり過ごしなさい、ということなのですが、こういう配慮ってフランス的だな、といつも思います。有難いです。









2015年1月10日土曜日

diptyqueのオードトワレ

 フレグランスといえばフランスと言われるぐらい、フランス人にとって「香り」は大切。日本から帰って来て、パリの空港に降り立って、まず香水とタバコの混じり合った匂いを嗅いで「嗚呼、フランスに戻ってきたんだな」と感じます。
「化粧はしなくても欠かさず香水はつける」というフランス人の友人がいますが、今ベットから出てきたばかりのような素顔に、bises(キス)*をした時に仄かに香る香水の匂い。女である私でさえも、ドキッとしてしまう「大人の色気」を感じる瞬間です。香りというのは不思議で、香りがその方の印象と深く結びついて記憶に残ることがあります。
ココ・シャネルの名言に「Une femme sans parfum est une femme sans avenir」=香水をつけない女性に未来はない、という言葉がありますが、この言葉を初めて知ったのは、デパートの広告でした。私は出産を機に香水を控えるようになりました。それは病院の看護婦さんにべべにとって香水は以ての外と言われたこともありますが、なんとなくそういう気分ではなかったというか‥…。先のシャネルの言葉によると、ここ3年近く私の未来はなかったわけです(笑)。新しい年の始まりに、香りを新調しました。新たな気持ちでスタートがきれるように。


江戸に由来する名前のオードトワレ。柚子などの柑橘系がベースで、実はこれは夫のもので、
自分は同メーカーの違う香りを使っていますが、これも悪くないな、と時々勝手に拝借しております(笑)。

*ビズ‥フランス式挨拶の仕方で、お互いの頬を軽く合わせ、口先でチュッチュツと音を発したりするもので、未だに私は嫌いな相手とこれをするのが正直苦手だったりしますが、でもフランス人女性に同じ質問したら「私だって嫌いな相手となら嫌よ!」と言っていたのでそんなものですよね‥…笑。





2015年1月2日金曜日

新年

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
元旦の朝はお雑煮を作りました。今年は昨夜の残りの鴨を入れて手に入るもので。
友人が日本から送ってくれた富士山の形をした箸置きも初おろしです。





2015年1月1日木曜日

大晦日

 日本の師走と言えば、お正月を迎える準備で毎日慌ただしく過ぎるイメージですが、こちらは年末の大掃除という習慣もなく、かなり手抜きな掃除をして「はいっ、お終い」。いつもは大晦日は友人とフェット(パーティ)などをして過ごしますが、今年は風邪気味の為、のんびり家族だけで過ごしたい!と懇願。考えたら、12月は週2回くらいのペースで何かしらの集まりがあった気がします。年末まで、朝から掃除、買い出し、料理の準備、元旦からワイングラスの片付けに追われたくないと!そんな訳で今年は静かな年末年始を迎えられそうです。

今年最後の買い出しに。いつもアンパンマンは一緒。これもどうにかならないものかと‥…苦笑。

新しくできた中華スーパーへ。日本のお醤油や日本酒など新年用に。
初めてフランスに来た9年前は、あまり日本食材を買うことができず、
日本から送ってもらったりもしましたが、いまでは随分買えるようになり便利になりました。
今回はおでんなど買い、結構な出費に(汗)。


今年も沢山の方に、こちらのブログをご覧頂き有難うございました。
どうぞ心身ともに健康で良いお年をお迎えくださいませ。