こちらのグラス、注目して頂きたいのが商標印。バカラの刻印の下にRESERVE AU PERSONNELと書いてありますが、バカラ社のSERVICE PATRIMOINEという部署に尋ねたところ、バカラ社では製造工程の各段階で目視による徹底した検品を行いますが、少しでも問題があるものははじかれます。決してこちらでいう「second choix」(欠陥商品)ではなく、なぜなら本当に問題があるものは、バカラ社の刻印が押される前に破棄されるからです。ただ何かしら問題があり、残念ながら製品化に至らなかったものは、このようにRESERVE AU PERSONNELと刻印され、工場で働く社員に割り当てられます。刻印は、そのグラスが作られた時代のみならず、背景を知る大きな手掛かりになりますが、こちらの刻印のついたものはある意味大変珍しく、モデル名もない、清いぐらいにシンプルなグラスですが、個人的にこういうグラスに私は愛着を感じます。
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