2015年10月19日月曜日

秋休み

 2週間ちょっとの秋休みに入りました。といっても大人は仕事があるので、その間子供をパピー(お祖父ちゃん)やマミー(お婆ちゃん)に預けないといけません(そういう気軽に預けられる人がいない人達は大変です)。私の周りの友人は、休み始めの週末に預けて、最後の週末にまた迎えに来るということをしているようですが、その時間を利用して大人だけで集まったりします。今回も友人の新居でアペロをしてから、みんなでピザを食べに。総勢11名でワイワイ食べるピザは初めてですが、みんな子供抜きでリラックスしたムード。たまにはこういう息抜きも必要だと考えるのがフランス的。いい意味で頑張り過ぎない、大切なことです(笑)。
 こういう大人数で食べる時、大抵は男女交互に座るのですが,今回はなぜか一部分、男性陣、女性陣に分かれ。以前はこういう会の時、必ず彼に横に座ってもらって、何かフランス語で分からないことがあっても困らないようにしていましたが、最近は野放しにされています(ま、いいけどさ…)。
 女性陣グループは、やはりママが集まると話題はもっぱら子供の話。子供にフランス語を教えている時「フランス語のorthographe(綴り)はlogique(論理的)でない!」と言われてしまうのよ、そこでそれ以上、彼女は前に進めなくなってしまうんだけれど、でも何て説明していいか分からないのよ!!!等。色々悩みはあるようですが「わかるな、その子の気持ち。ホントフランス語って、それぞれの名詞に女性名詞や男性名詞があって全部覚えなきゃいけないし面倒臭いったらありゃしない」と思いながら、既に3歳半の息子に発音をなおされるくらいなので(苦笑)、近い将来子供に宿題とか教えられるのかな?と固まる自分がいます。途中男性達に「折角のヴァカンスなのに子供達の話してるの君たちだけだよ!」と笑われてしまいましたが、やはり何処の国でもママは(パパよりも)子供のことを心配するような気がします。
翌日はアンティーク街のブロカントへ。

子供の机を物色中。こちらは、bureau  enfant écolier と呼ばれる1960年代に学校で使われていた机。

いろんなタイプがあるので迷います。奥に写っているブルーの椅子も可愛いですね。













2015年10月12日月曜日

Journées du patrimoine ヨーロッパ文化遺産の日

 新学期が始まって新しい生活のリズムに慣れたかと思ったら、今週末から2週間の秋休みに入ります。フランスはつくづく休みが多い国だと思います。9月は晴れた気持ちのいい日が多く、あっという間に過ぎてしまった感じ。色々町でもイヴェントがありました。この時期は、本格的に寒さに向かうまえで、色付いて落ちている葉っぱの美しさにハッとしたり、子供と栗拾いをしたり、相変わらず平凡な毎日なのですが(苦笑)、太陽が出ているだけで嬉しくなります。冬になって雲が空を覆ってしまう前に、晴れた日はできるだけ外で思いっきり遊ばせたいな、と思っています。
 この日は「Journées du patrimoine=ヨーロッパ文化遺産の日」でした。1984年に、より多くの人達が文化遺産に親しむことができるようにと始まった「Journées du patrimoine」。1991年にはヨーロッパ規模に拡大されました。毎年9月の第3週末にフランス全土で、各所旧跡をはじめ、市役所や劇場などの公的建物、工場やお城などの民間の建物が開放され、その大部分が無料で見学できます。意外と自分の住んでいる町の歴史って知らなかったりしますが、こういう機会を利用して新たな魅力を再発見したりするのは面白いものです。普段入ることができないところを見学ができる絶好のチャンス、個人的に古いモノとか見るのが好きなので、毎年楽しみにしていますが、今年は市役所を見学しました。

 気持ちのいい青空。散歩がてら開放されてるところを見学する人も多いようです。
じーっと噴水を見てますが,この後見事入ってくれました(やっぱり…苦笑)。

こちらの大広間「salle des états」は、実は去年のTV番組の際に、
市の許可を得て特別に撮影させて頂きましたが、
有名な絵画「LES GLOIRES DE LA BORGOGNE」が奥に飾ってあります。
ブルゴーニュの有名な人物、政治、アーティスト、宗教、軍隊の分野で著名な人物
40名が描かれていて(1人だけ女性)皆、ブルゴーニュ生まれだそうです。

ここから先は入ったことがなかったのですが、傍にいるマダムが
「あら、今日彼いるわよ!」とポツリ囁いているのが聞こえてきましたが、ここは市長さんのお部屋、
ディジョンの市長さん、M François Rebsamenさんが市民をお出迎えしていました!
「やだ、初めて見たわ〜」と喜んでいると、彼が「僕たちがいつも行くカフェでよく飲んでるじゃない、今まで気がつかなかったの?」と。えっ、あんなとこで?」(と言ったら失礼だけれど…笑)。つい最近までMinistère du Travail 労働・雇用・職業教育・労使対話大臣?を勤めていた方が、自分たちがよく行くカフェでお茶してるところを想像すると可笑しいけれど「結構いい人なのかもしれない」と勝手な想像を(笑)。「というか、教えてよ、いたら!」といつも思うのですが、有名人がいても、フランス人ってミーハーに騒がないですよね。「こういう人達こそプライベートは静かにしておいてあげないと」って。大人な対応だな、ってつくづく思います(でもこそっと教えてくれてもいいのに、とも思うけれど...苦笑)。

ここは会議室。

「へー、ここからお庭が見えるんだ」って少し間取りを理解した気がします(笑)。
現在は、こちらの建物、市役所と美術館として使われていますが、
その昔はブルゴーニュ公国の宮殿だっただけに、どの部屋も豪華絢爛。

9月の大雨、暴風で中庭にある大木が倒れてしまったばかり。
市民の憩いの場でもあるので、ちょっとしたニュースになっていました。


最後にSalle des mariages (結婚の間)に飾ってある、エッフェル塔を設計したことで有名ですが、
Gustative EIFFELの婚姻式の資料を見てから帰りました。彼もディジョン生まれなんです。
同じ市役所で結婚したなんて嘘みたいですが、フランスは日本と違って婚姻届を出すだけで結婚することはできず、まず書類提出があって、受理されてから日時を決め、立会人のもと婚姻式をしなくてはいけません。
なので、日本のように「電撃結婚」とかできないんですよね。面倒といえば面倒。
だからフランス人は事実婚が多いのかな?


こういう市民が気軽に楽しく参加できるイヴェントっていいな、って思います。
自分たちの文化や芸術に関心をもつきっかけになったり。
毎年少しずつ色んなところを見学してみたいな、と思っています。








2015年10月5日月曜日

Vejaの子供用スニーカー

 新学期が始まって早いもので1か月が経ちました。入園する前に唯一買い求めたのがこちらのスニーカー。それまでは紐靴なども履かせていたのですが、知人に「幼稚園に入ったら子供が自分で履きやすい靴でって言われるよ」とアドバイスされ、慌ててマジックテープタイプのこちらを購入。幼稚園では事前にどんなものを用意するよう言われるのかドキドキしてたのですが、「脱ぎ着するものには名前を付けてください」と言われただけで拍子抜け(笑)。靴も指定はありませんでした。考えたらフランスは室内でも靴を履くので、室内履き(上履き)の習慣がないんですよね。なので靴を脱ぐのはお昼寝の時だけ。用意するものに関しては、学校にもよるそうです。寝る時のシーツを持ってくるよう指示がある学校もあるようですが、うちの学校(公立)は今のところかなり緩い感じで、ある意味助かっています(笑)。


 
 こちらのVeja、2004年に立ち上げられたパリを拠点に活動するファッションブランドなのですが、エコロジーとフェアレードの精神がこのブランドのコンセプトになっています。ブラジルのオーガニックコットンや天然のラバーをブラジルの農家から直接買い付け適正な価格で流通させること、また森林の保護や環境への配慮にも強い関心を示しています。彼らのサイトのprojetを読んでみると、宣伝一切なし、ストックを持たない受注生産、一連の作業(生産から流通まで)のなかで二酸化炭素の排出量を極力抑える活動等、徹底した企業理念を持っていることがビシバシ伝わってきますが、デザインに対しても強い拘りを感じるブランドです。遊び心のある色、ファッション性も兼ね揃えているスニーカー。子供用の靴のラインナップを見ても、子供染みてない大人顔負けのクールでカッコいいデザインが多く関心します。ちなみに入っている箱も可愛いんですよ(こちらもリサイクルの厚紙使用)。femme(女性用)を覗いたら、自分好みのものがいくつか。次回は自分用に買おうと思っています。