Gienの「Les assiettes fromage」を見つけました。フランスでDinerに呼ばれると、デザートの前にチーズを頂きますが、時々このようなチーズの名前が書いてあるお皿で頂くことがあります。「あらっ、あなたはカマンベール?」「私は、ロックフォールよ!」とお決まりの会話をしながら、意外と盛り上がったりします(笑)今では色んなメーカーがこのようなお皿を出しいますが、先駆けはGienだったようです。1970年代に、デザイナーのMarie Pierre Boitardと組み、今でいうコラボでしょうか? 外部のクリエイターと組むことによって、新しい息吹を入れ、現代への再生を図る。そして新しい生活スタイルにあった製品を生みだすことに成功したようです。こちらの写真のお皿がそうですが、entree , Fromage、Dessert 等かくことで、使用目的を限定する、今では珍しくありませんが、その当時は、画期的だったようです。それまでの伝統的なお皿というのは、歴史に関するものや、歴史上の人物だったり、静物画だったりテーマが非常に限られていましたが、Marieはもっと日常の身近なシーンを想像したのかもしれませんね。 裏に絵柄をつけるところにも、ちょっとした拘りを感じます。彼女のGastoronomieシリーズの中で、フロマージュ皿を出していますが、同じく牛の絵柄でかわいかったですよ。Gienはここ最近のものより昔のものの方がシンプルで素敵なモノが多い気がします。
ちなみに、Gienの商標印はこちら.頻繁に変わっていたので、アンティーク商の方は覚えるのが大変ですね(苦笑)これらの商標印はGIENのサイトでも見ることができます。グランメゾンと呼ばれるところは古い文書がきちんと保管されているので、これらの資料からおおよその年代を確定することができます。
http://www.gien.com/cms/Ress_45/Europe/France/La-Faiencerie-de-Gien/Presentation-de-la-Faiencerie-de-Gien/Le-repertoire-des-marques.html
http://www.gien.com/cms/Ress_45/Europe/France/La-Faiencerie-de-Gien/Presentation-de-la-Faiencerie-de-Gien/Le-repertoire-des-marques.html
牧歌的な絵柄が心を和ませてくれるのですが、箱もチーズの容器みたいで、かなり心を奪われた感じです(笑)その他、箱の中には Livalot,Camarque,Roquefort,Valencay,Chabichoが入っています。山羊も羊もいますよ。
裏はこんな感じ。これで1971年から1984年の間に作られたことが分かります。手書きです。
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