地下の暗いカーヴの中でテイスティングする際に使うもので、ロウソクの光を当てると、ワインの色や透明度がよく識別できるようになっていました。現在の貯蔵庫には電気があるところも多く、テイスティンググラスが主流で、タストヴァンは必ずしも必要というわけではないですが、それでもワイン愛好家には人気のあるオブジェで、今でもワイン祭りなどの試飲の際に使われたりします。
長いこと私は「Taste vin 」と呼んでいたのですが、これはブルゴーニュ特有の呼び方で、「Tasse à vin」というのが正式名称のようです。これは本を読んで知りました。「Tasse à vin」の歴史は17世紀に遡りますが、Etain( 錫製品)やcuivre (銅製品)で作られ、丸くて高さもなく、窪んだ部分に絵柄がついていました。「Tasse à vin」はフランスではコレクショナー(収集家)がいる分野で、アンティーク商などで、19世紀にできた素敵なシルバーでできたものを見かけますが、お値段も勿論素晴らしく、目の保養をさせて頂いています(笑)
Vin fou...ワインバカっていう意味ですかね(苦笑)こういう絵を見ると、クスッと笑ってしまいます。いかにもフランスらしいエスプリを感じます。
こちらは、年代は不明なのですが, 1950~1970頃のものではないかと思います。Moët & Chandonの貴重なTasse à vinです(METAL製)。
Veuve clicquot |
こちらは、オリジナルボックスに入ったveuve clicquotのものです。何か特別な時に配られたのでしょう。Tasse à vin にもveuve clicquotの文字が入っています。Metal argenté(シルバー製)の超レアもの。これらは時間をかけてゆっくり集めていますが、なかなか増えないですね。
参考文献:guide des vins et de leurs à côtés éditions de la courtille
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