2014年7月2日水曜日

ディジョンの美容院



 最近はパリまで行く時間がないので、友人に勧められたディジョンの美容院に行っている。フランスの美容院といえば、現地に住む日本人にとってはリスク覚悟で行かなければいけない危険な場所(笑)。大抵の人は、予想とは大分違った仕上がりに一度はがっかりした経験があるはず。高いお金を払っても、自分好みの髪型にならないだけではなく、酷い扱いを受け、終いには家でセルフカット、もしくは旦那さんに切ってもらっている人も多い。そんなことを聞くと、日本に住む方はビックリするかもしれないが、多くの人は日本にいる時より、美容や外見に手を(お金も)かけなくなる。白髪を染めないでそのまま放置している人も多い。日本は美容に関する情報が溢れているし「若さが美徳」「いつまでも美しくなければならない」的な脅迫概念があるような気がする。こちらはその点気楽だ(と勝手に思っている‥…)。フランスでは多少染みそばかすがあっても、人生を謳歌している人、いつも楽しそうに暮らしている女性に魅力を感じるよう。外見の美しさ、というよりは内面から出るオーラを大切にするし、会話の面白さも魅力のひとつだ。もうちょっと日本の女性も美容に関してズボラでもいいのでは?と思ってしまうけれど、私の場合フランスにいるとはいえ、もう少しなんとかしないといけないのかもしれない‥…。

 さて、今回ご紹介する「La suite」。18世紀終わりに建てられた邸宅Hôtel Aubriotの中にある美容院。1900年初頭に大規模な修復されたようだが、中世の面影を残す素晴らしい建物だ。そういう歴史的建造物が現在美容院として使われているところが興味深いが、確かに住む、となると少し怖い気もする‥…。
この廊下をまっすぐ行ったところにある階段を上がった2階が美容院。
旧市街にある建物はこのような石壁が残っているところが多い。
これがブルゴーニュの石灰岩の石。

こちらが美容院。天井は8m近くあるそう(驚)。
普通だったら2階は取れるんではないか、と思ってしまうが、
井が高いので開放感があってとても気持ちのいい空間だ。

こちらのインテリア、モダンなランプがアクセントになっています。
かなり好みです♡

こんな椅子もぶら下がっていたり、遊び心がいっぱい。
奥のステンドグラスも味わいがあります。

インテリアを見るだけでも一度は行く甲斐ありそうです。
面白いですよ。

 こちらで美容院に行く度に、改めて日本の美容院の技術の高さを認識する。勿論それだけでなく、サービス、気遣い、全てが申し分ないのである。フランスの美容院で過去数々の失敗をしてきたけれど、確かにここは他と比べて、技術の面、サービス面で優れていると実感する。髪を洗ってもらう時のリクライニングの椅子はマッサージ機だし(途中何度寝そうになったことか‥…)、途中ジュースやコーヒーのサーヴィスもあり気が利いている。髪を洗っている時に、顔中水がかかる心配もないしね(フランスは本当に手荒なので日本のサーヴィスのよさに慣れていると大変なことになる)。ムッシューは日本人の髪の切り方をパリで習ったことがあるそうだ。「山本という人に習ったけれど知ってるか?」と聞かれたけれど、そんな知る訳ない!(笑)。問題点といえば、ここには髪型の見本というか、日本のように雑誌の切り抜きとかが全くないので、口頭でイメージを説明するしかない。ただでさえ、フランス語で自分の希望を伝えるのは難しいのに、フランス人はその時の感覚?気分?で勝手に切ってしまうところがあるので、やはりフランスの美容院は日本人にはハードルが高いかもしれない(笑)。








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