こちらは銀座「カーヴフジキ」に届いたばかり。是非ご覧ください。 |
こちらのサボは、フランソワのお宅を訪ねた時に、「たまたま今日入ってきたんだ」と言って見せて頂いたものです。「ヴィニョロンもしくは農民の子供の靴だね」 「所詮、ヴィニョロンも農民だからさ」と言われましたが、この靴を彼(主人)に見せた時に一言「貧乏人の靴だね、昔僕のおばあちゃんも履いてた…」と言われました。古い文献の中のモノクロの写真を見ていると、確かにヴィニョロンは、このサボを履いて畑仕事をしていますが、履き心地は良かったんだろうか、と不思議に思います。大人用は、あまりに使用感があったので、ブドウ柄のついた、こちらの子供用を選びましたが、このサボを見ると、その頃の農民の暮らし振りが伝わってきます。今も変わらず、大半の造り手は、ワインの「Snobisme」からは懸け離れた、素朴で温かな人が多く、ワイン造りに熱い想いを持ちながら、慎ましく暮らしています。
こちらはお父さん用? |
こちらはお母さん用かな? |
お庭には海外輸出用の「bonbonne」が並んでいます。
こちらが彼の仕事部屋。お宝が沢山転がっていて、興味津々。でもいいものは直ぐに売れてしまうので売約済みばかり。いいなぁと思うものに出逢ったら、待ったは利きません。一瞬の判断が大切だといつも言われるのですが、それには経験が必要。失敗を繰り返しながら学んでいくのです。奥深い世界です。それはワインの世界と同じこと。
本来「bonbonne」は、藁に包まれています。20世紀初頭には、運送の際に使われたり、また家庭では、こちらにいれて保管していたそうです。今のワイン瓶の代わりですね。アメリカ人は、藁を外してインテリアに使うそうですが、「ちょっと残念だよね…」とフランソワ。でも確かに、最近フランスでもこちらの「bonbonne」はインテリアやデコレーションによく使われています。例えば、こちらは「OlivierLeflaive」のレストランでの写真。
よくワインショップでもコルクを入れて飾ってあります。 |
日常から消えつつある、昔ながらの方法で手間ひまかけて作られたモノを、大切に受け継いで使っていくことで、私たちは心が癒されます。ひとつひとつ、職人によって作られたものだからこその味わいや温かみがあり、私たちはモノに愛着を感じるようになるのだと思います。少なくても、本当に大切だと思えるモノに出逢えたら、一生愛でる覚悟で、そのモノと向き合っていきたいと思います。
「このヴァンダンジュの籠こそ、お店に飾ってほしいなぁ~」とフランソワ。 同じことを、彼(主人)も言うのですが、 やはりBourguignon(ブルゴーニュ地方の人)の誇りなのでしょうか? |
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