2015年8月31日月曜日

Concert de rentrée ディジョンコンサート

夏休みの終わりにpl,de la libéraitonリベラシオン広場でコンサートがありました。「ディジョンにこんなに人がいたんだ!」と驚くらい,何処に行っても「人、人、人…」。久し振りに活気のあるディジョンを見た気がします。もうすぐ新学期。ヴァカンスの終わりにこの盛り上がり、いいですね。
夫曰く、結構有名な人が来てたようです。後から知りました(初めに言ってよね!怒)
Etienne Daho, The Shoes他。

ライトアップしたディジョンの町も綺麗です。たまには夜遊びも楽しい(笑)。
カフェでビールを飲んで帰りました。









2015年8月25日火曜日

ロンシャン礼拝堂

ロンシャン礼拝堂に行って来ました。後期ル・コルビュジェの代表的な作品です。フランス語では、La Chapelle du Notre-Dame du Hautノートルダム・デュー・オー礼拝堂と言います。ル・コルビュジェによって設計、1955年に竣工されたフランシュ・コンテ地方にある礼拝堂で,ディジョンからは車で2時間くらい。山の上にあるので、夏の日差しが強いこの時期、徒歩で登るのは大変ではないかと思のですが、電車で来るにはかなり不便なところにあります。今年で建立60周年、ル・コルビュジエ没後50年を迎え、こちらのノートルダム・デュー・オー礼拝堂は、ユネスコ世界遺産センターに推薦書が提出されたとのこと。結果がわかるのはは2016年の6月。世界遺産登録に向けてどうなるでしょうか?
モネの「草上の昼食」みたい?なかなか素敵な場所です。


まずは駐車してからピクニック。館内に入る手前にピクニックスペースがあるのは、子供連れにはとても有難いこと!キャンピングカーで来ている人達もいて、これぞヨーロッパのヴァカンス。みんな考えることは一緒で、まずは腹ごしらえをしてから、木陰で一寝入り(勿論、うちのお父さんも)。その後「さぁ、ぼちぼち見に行くか…」といった感じなんでしょうね。あくせくしないこの雰囲気がフランス(笑)。

入り口にあった木でできた精密なオブジェに目を奪われてしまいましたが、これを見ると炎天下のなか、丘までかなり歩くのかと心配しましたが、実際は散歩するのに丁度いい広さです。


こちらはイタリアの建築家メゾン・ピアノのデザイン。
こんな山奥の片田舎にモダンな建物が並んでいるなんて不思議だね、と話しながら…。
国境に近いこの地域は、中世の時代から巡礼の地とされてきて、この礼拝堂の起源は古いそうです。

散歩しているとpotager 菜園もあります。シスター達が作っているのでしょうか?
ズッキーニなどがなっていました。

ここでは鐘はこのように地面に建てられています。

見る向きや光りの当たる角度によって表情が異なり、どこからみても面白い建物です。

ピラミッド型の戦没者慰霊碑もあります。

夏場は屋外で音楽のコンサートもあるそうです。

この屋根の部分は蟹の甲羅をイメージしたものだとか…。彫刻作品のようにも感じる独特な雰囲気、
素朴な温かさと崇高さが共存する建物。ル・コルビュジェの人柄が現れているのでしょうか?
これまで写真で見たことはありましたが、実際に見ると圧倒されます。

礼拝堂の中には小さなステンドグラスの窓が沢山あって、そこから入る柔らかい自然光が幻想的にきらめき、
これも計算された光りなんでしょうね。穏やかな気持ちになる場所です。


とても暑い日でしたが、そよ風が気持ちよく、広々とした中で子供も自由に駆け回ることができます。
何かの記事で、ル・コルビュジェがこの礼拝堂の設計を依頼された時、無宗教の彼は初め躊躇ったそうですが、この土地に来てこの雄大な自然を見て、一目で気に入りこの仕事を受けた、と書かれていたのを思い出します。やはり旅の醍醐味は、知らない土地で、今まで見たこともない景色に出会い感動することではないかと思います。たまにはこういう経験もいいですね(笑)。


2015年8月17日月曜日

シェーブルチーズの生産者を訪ねて

南仏にいる間に、シェーブルチーズの生産者を訪ねました。と言っても事前にアポイントメントをとる訳でもなく、近くのマルシェで買ったチーズが美味しかったので、ラベルを見たら意外と近かったのでドライブがてら行ってみるか…くらいのノリです(笑)シェーブルが一番美味しいのは春先から秋口にかけてだと思うのですが、熟成期間も短くあっさりしていて、チーズが苦手な私でも食べやすく、少し酸味があるので、食後にコンフィチュール(ジャム)やオリーブオイルに塩、コショウで頂くことが多いです。あっさり酸味のあるこのチーズ,夏場の暑い時期に向いていて、南仏の冷やしたロゼワインとも相性がいいです。
できたてのフレッシュチーズ。

かなり年期の入った扇風機は、蠅除けだったか、乾燥させる為?だったか忘れましたが…。

「このチーズは、春から夏にかけての柔らかい草花を食べたこの山羊たちのお乳で作っているのね〜」と実際生産者を訪ねると親近感もわき?嬉しくなりますが、チーズ嫌いな子供にとっては匂いも臭く、ハエはブンブン、その上山羊は可愛いどころか恐い…。「とんでもないところに連れて来られちゃった…」といった感じみたいで、固まっています(笑)。


今までもブロカントに行く途中で小さな看板を見つけて、
このような小さな生産者を突然訪問したことがあります。
大抵素朴で親切な方が多いので、勇気を出して訪問してみると
美味しいチーズを発見できるかもしれません。














2015年8月12日水曜日

Lavandouで海水浴

南仏に来たら必ずLavandouに海水浴に行きます。欧米で地中海のリゾート地といえばコートダジュール、やはり有名なのはニースやカンヌだと思いますが、Lavandouは名前はそれ程知られていませんが、紺碧の海が美しい小さな町です。毎年この限りなく透明で青い海を見ると感動します。
7月の後半の日曜日。ヴァカンスが終わり帰る人も大勢いる日だとかで意外と空いてるでしょう?

海外沿いのレストランでランチを食べたのですが、そこのレストランがパラソルや長椅子を貸してくれます。
「あら素敵」と思う私とは逆に、うちの夫はこういう「所謂海水浴」という感じが大の苦手なので
居心地の悪さを感じるようです(笑)。できたら岩場の陰でこっそり海水浴を楽しみたいらしい…。

それにしてもこの上なく青い海に、果てしなく広い空。

私は今回は海に入らないと決めていたのですが(結構冷たいんですよ)、
祖父は果敢に入っていてビックリです…。元気だわ。

浜辺には砂と小石両方あり、砂遊びに付き合いながら、綺麗な小石を探すのも楽しみでもあります。
これ選別してるとこなんですって(笑)。

日本で砂遊びというと山を作ってトンネルを掘るだと思うのですが、
こちらでは「château(城)を作ろう」って言うんです。初め「???」と思ったのですが、
バケツに砂を沢山いれてヒックリ返すだけなんですが(笑)、
城と言ってもヨーロッパにあるような城壁のある古城のこと。これも文化の違いなんでしょうね…。
ヨットハーバーもあって、こんなに船を持っている人達がいるんだ、って驚きます。
これは私達がビーチを去る18時くらいの写真なのですが、近所の人はこの時間から海水浴を楽しむそうです。
タオル一枚手に持ってやってくるお年寄り。夕日を見ながらのんびりお喋り、いいですね。




















2015年8月6日木曜日

マティス美術館

念願だったマティス美術館に行って来ました。フランスに来る前だから、10年以上前の、確かメイプルという雑誌の切り抜きを大切に保管していて「いつか行きたい」と思い続け、やっと実現できました(毎年南仏に来ているというのに、ホントやっとです)。ローマ時代の遺跡の地、シミエの丘にあるマティス美術館。ニースはシャガールの美術館もありますが、こちらも大変魅力的ですが、町中から離れている方が駐車がしやすいだろう、という意見もあり、マティス美術館に満場一致で可決(笑)。暑い日でしたが、諦めずに行ってよかったです。
行く前に、イタリアのヴァンチミリアに寄ってマルシェで買い物。
フランスのマントンから30分くらいなのですが、
国境を越えたというだけで、海外旅行をした気分になります(笑)。

美味しそうなシャキュトリーが沢山並んでいます。フランスよりマルシェに活気がある気がします。

スタンドでニースの名物「ソッカ」を発見。
ひよこ豆でできたクレープみたいな素朴な食べ物ですが、
熱々を塩、コショウをふりかけ頂きます。ちょっとしたおやつといった感じ。

美味しいパニーニ屋があって、いつもそこでランチをします。
でもあまりの暑さにまるでサウナで食べているかのよう…。
座るなり「食べたらすぐ出るぞ!」と言われましたが、
日本のようにクーラーが効いているカフェなんてないので、汗だくになりながら、
もう味もよくわからない(笑)。

ここではアイスやジェラートを食べるのが賢明なようです。

マントンの町並み。そこからニースへ。

奥に見えるのがマティス美術館。周りは瀟洒な住宅が並ぶ高級住宅地。
広い公園の中にはオリーブの木が沢山植えられ、メリーゴーランドやオープンカフェもあります。
近所の幼稚園の子供が遠足で来てたり、

ペダンクに興じるおじさん達も。

奥ではバトミントンをしている人達もいてビックリですが(笑)
市民の憩いの場所なのでしょう。マティスの美術館が目的できましたが、
意外の他、楽しめる公園です。

17世紀に建てられた赤い壁が印象的なバロック様式の建物。

初期から晩年までの作品が展示されていて、絵画だけでなくデッサン、彫刻,切り絵といった様々な作品を見ることができます。何年か前に行ったロザリオ礼拝堂のミニチュアなどもありました。
原色で描かれた作品が多いのは、この土地に生きた彼ならでは、地中海の海や草花からインスピレーションされたものなのでしょう。見応えのある美術館ですが、如何せん美術館だというのに蒸し暑いのと(クーラーから温風が出ていた!こんなんでいいのか?笑)ちょろちょろ動き回る子供に、違う汗まで出る…という(苦笑)次回は子供なしでゆっくり鑑賞したいと心から願います。

ニース市内から車で10分。駐車場あり。
164, avenue des Arènes de Cimirez 06000 Nice
tel:04 93 81 08 08
http://www.musee-matisse-nice.org







2015年8月2日日曜日

南仏でヴァカンス


毎年マンネリだな、とも思うのですが(笑)、この時期、義父の家を拠点にヴァカンスをとるのが恒例になっています。結婚したての頃は、はっきり言ってこのヴァカンスが憂鬱でした(笑)。朝ご飯を一緒に食べ、午前中はプール。そしてゆっくり時間をかけたランチ。その後はあまりに暑いので何もすることもできず、雨戸を閉めて昼寝。そして夕方またプール。そして17時過ぎからアペロでダラダラ。そして20時からまた時間をかけたディナー…。朝から晩まで食べて飲んでお喋りしている感じ。これぞフランスのヴァカンス!フランス人からしたら、暑い中汗だくになりながら観光するなんて馬鹿げていて、何もしないことが最高さ!くらいのノリなのでしょうが、私にとっては、折角魅力溢れる観光名所が沢山あるのに何もしない、この単調な毎日が苦痛で、フランス語もよくわからなかったから尚更でしょうね、気も遣うし、帰る時には「やっと帰れる!!!」と内心喜んだものです(ぶっちゃけ,笑)。今では随分逞しくなって「1カ所は観光させてね!」と半ば脅迫していますが(笑)、子供ができた今は、逆にゆっくり滞在できるし、おじいちゃんと過ごす時間ってなかなか取れないので,これはこれでいいのかな、とやっとこういう時間を楽しめる余裕がでてきました。ちょっとお盆の里帰りに似た感じでしょうかね?


36度を超える真夏日が続いたので、涼む為もあって
一日何度もプールに入りましたが、子供は飽きることなく大喜び。
それにしても大きい子供よ(オイオイ)。

ここでの楽しみは義父の野菜中心の美味しい料理。
この家ではマダムではなく義父が全て料理を作ります。
トマトも甘くてディジョンのマルシェで買うのと全然違くていつも感動します。

義父の庭で採れたトマト。
サシが入っているみたいで和牛みたいだね、と話してたのですが、
これが甘くて一番美味しかった〜。

冷えたガスパッチョも暑い日には最高ですね。
バルサミコ酢とオリーブオイルをかけて頂きます。
南仏の人は、驚くぐらいの凄い量のオリーブオイルを消費します。食卓には常備してあって
サラダにちょっと垂らすという感じではなく、ドボドボかける感じ(笑)。
「オリーブオイルは身体にいい!」と信じていますからね、でも採り過ぎはどうなの?とも思いますが…笑。

テラスには鉄板があって、お肉やお魚は外で焼きます。
それにしても,毎日ご飯を作らないでいいなんて最高!
3食昼寝付きなんてなんとも贅沢ですよね(笑)。