アンティークのバカラを見る際に、それがいつの時代に作られたか知る手掛かりになるのが、商標印になります。1936年以降のクリスタル製品には、すべて底面にエッチングによる商標がつけられていますが、それ以前のものは、DEPOSE BACCARATの刻印もしくは、もっと古いものになると、紙のシールが底に貼られているだけでした。ただバカラの場合、商品カタログが昔からとてもきちんと作られ、今でも大切に保管されていますので、バカラの製品の真偽は、それらの資料により遡ることができます。
MARQUE DE FABLIQUE ET SIGNATURE
Ｂibiliographie(参考書目）
BACCARAT JEAN‐LOUIS CURTIS VERONIQUE ＮＡＮＳＥＮＥＴ ＥＤＩＴＩＯＮ ＤＵ ＲＥＧＡＲＤ
Verre à champagne Baccarat 現在銀座「カーヴフジキ」店頭にて飾られています
こちらは「Argentina」という人気のシリーズで、ハートなどのモチーフが繊細に刻まれた、かわいらしいシャンパーニュグラスです。バカラ社のアール・デコ期の代表的デザイナー ジョルジュ・シュバリエのデザインによるアール・デコらしい幾何学的な形が描かれた,１９６１年に廃番になった幻のシリーズ（バカラ村ブティックにて確認済み）。それ故にコレクターの間で大変人気があります。また最近のシャンパーニュグラスは、フルート型が主流なことから、こちらのクープタイプは生産されなくなってきており、そういった意味でも希少で、こちらのグラスを、南仏cotignacのアンティーク市で見つけた時には、心が震えたのを覚えています。
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足の膨らみも優しい印象を与えます  夕暮れ時のCOTIGNAC。 |
2 Coupelles à fruit cristal Baccarat |
こちらは１１月初旬入荷予定
こちらは、驚く程状態が良く、通常お皿など使用頻度の高いものは、どうしても傷や欠けがあるものが多いのですが、こちらのお皿は新品に近く、全く使用してなかったのではないかと思います。DEPOSE BACCARATの刻印。バカラ村のブティックに飾られているお皿も、「アラベスク」のシリーズのみでしたので、ＢＡＭＢＯＵシリーズでここまで状態のいいものは大変貴重です。普段の食卓で使いやすい大きさとデザインですので、気軽にお楽しみ頂ければと思います。こちらは、オークションで落札。
4 Verre a liqueur forme tonneau en cristal de Baccarat signés.
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| シンプルで美しいフォルム。 |
4 Verre a liqueur forme tonneau en cristal de Baccarat signés.
現在銀座「カーヴフジキ」店頭にて飾られています
こちらは、樽型の珍しいリキュールグラス４個セット。１９３６年以降の刻印。
フランスでは、バカラ社は、古参で格式高く、職人気質のサンルイに比べ、高級でありながらも量産的な印象を持たれていますが、それ故に、ユーモアに溢れる作品も多く残されていて、いつも面白い発見があります。こちらは、リキュールグラスですが、ホームパーティやおもてなしの際にスティックを入れたり、ソースを入れたり…他の目的でもお使い頂けるのではないかと思います。このリキュールグラスから「これがバカラなの？」と、食卓での会話が弾んで頂ければ嬉しく思います。
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リキュールグラスはフランスでコレクターの多い分野ですが、２０世紀初頭、このような樽型のグラスが作られていたようで、南仏のアンティーク市でもバカラではありませんが、 一度見かけたことがあります。 |
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ワインがあるところには「笑顔」がある…とあるヴィニョロンの方がおっしゃっていましたが、 普段の食卓やおもてなしの際に、これらのテーブルウェアがワインと共に 彩りを添えられたら嬉しく思います。 ちなみに、こちらはボーヌのパトリアッシユ社のカタログ UN DEMI SIECLE DE GRAND MILLESIME 1960 。 その当時、毎年カタログをつくっていたようですが、 毎年挿絵を描く画家やアーティストも違っていたようです。 （カーヴフジキ店内にてご覧いただけます） |
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