現在、銀座「カーヴ フジキ」に飾ってあるPipetteは19世紀後半のものです。Pipetteとは、「一定量の液体をとる為の道具」と辞書に説明がありますが、このPipetteを使って樽の中のワイン少し取り出し、「tasse à vin」と呼ばれる利き酒用カップに注ぎ、健全に熟成されているか、実際ワインの色を見たり、試飲して確認していました。
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Pipetteには、真っ直ぐのもの、くの字形に緩やかに曲がったもの、素材もガラスやメタルでできたものなど様々なタイプがあり、特にコレクターの間で人気があるのは、曲がっているタイプのもの、もしくは、気泡の入った厚みのあるガラスでできたものです。使用頻度が高かったせいか、19世紀のもので、状態のいいものを探すのは大変難しいのですが、これらはオブジェとしても美しく、いつか自分でも欲しいなぁと思っていますが、なかなか簡単に出逢うことができません。 |
金具部分が壊れやすいせいか、現在のものはゴムでできています。
カーヴ内での作業は、暗闇の中での仕事になり、ヴィニョロンの手元を照らすBougeoir(蝋燭立て)も大切な道具のひとつです。こちらは1950年以降のものですが、別名「Rat de cave」と呼ばれています。Rat de cave 直訳するとカーヴの中のネズミですが、酒倉を調べる収税史という意味があります。
こちらは「Henri Maire」のPUB、「tasse à vin」(1950年以降)。ガラス製でなんともかわいらしく、私は、指輪など入れる「vide- poches」(小物入れ)として使っています。またお友達にワインをプレゼントする際に、一緒にそっと添えたり。相手のお気持ちの負担にならない程度に…ワイン好きな方へのちょっとしたプレゼントに最適ではないかと思っています。
Bibliographie Les objets de la vigne et du vin François Morel
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