2011年9月12日月曜日

ヴィンテージキーホルダーコレクション


これが今まで集めたもの全て。
ノベルティグッズの中で、一番初めに集め始めたのがキーホルダーかもしれません。1950年頃から各シャンパンメーカーが作り始めましたが、その細工の美しさに、たかがキーホルダーといえども、とても丁寧に作られていて感動したのを覚えています。個人的に好きなのは、エナメル加工のボトルの形をしたモノ。古いものだけに、ところどころ禿げていたりしますが、それも年月の経った味わい。でも考えてみたら、古いものは60年くらい経っているのですから、現在の「大量生産、大量消費時代」に捨てられずに今ここに残っているだけでも素晴らしいことですよね。こちらもピンス同様、コレクショナーの方にまとめて譲って頂いたので、いまではその数134個!になりましたが、色んな種類があって見ていて飽きません。なかには、彼のお婆様の遺品の中から出てきたものもあり、大切に取っておきたい宝物です。
 フランスに来る前は、こういうノベルティグッズが存在することも、そしてこういうワインに関したノベルティグッズを大切にひとつずつ集めているコレクショナーの方達がいることも知りませんでした。また流石グランメゾンと呼ばれるシャンパンメーカーだけあって、こういった小さなキーホルダーでさえも、老舗の宝石商などに作らせていたことにも驚きました。それはワインだけでなくノベルティグッズに関しても、妥協を許さない、「モノ作り」に対する誠実な態度を感じると共に、時間的余裕、精神的余裕のある、豊かな時代だったのかな?と思います。
  
ワインのボトルの形をしたもの。

ペリエ・ジュエのエミール・ガレデザイン「アネモネ」だけでもこれだけの種類があります。ペリエ・ジュエは、最近だと、フランスのシルバーウェアの老舗「クリストフル」や宝石商の「VAN CLIEEF&ARPELS」と組んで高価なジュエリーも作っているようですが、あまりに素晴らし過ぎて「縁」がない世界かも…

コルクをモチーフにしたものも結構可愛い。
左からPOL ROGER,VENOGE,VENOGE,MERCIER.
  
 「僕の家では、お客様は王様です」って書いてありますが、全くそう思っていないフランス人が多くて困る(苦笑)
細工が綺麗で芸術的に美しいと思ってしまう…

SAINT-VINCENT TOURNANTEとは、毎年1月に開催されるぶどうの守護聖人であるサン・ヴァンサンに感謝するブルゴーニュのお祭りです。これは彼が見つけてきてくれたのですが、私の生まれ年である1972年はムルソーだったんだぁって、このキーホルダーを見て感慨深く思いましたが、あっ、年齢がバレますね…苦笑。

こちらはDUSEAUX PARISのもの。こちらは1830年創業のパリの老舗で、主にトロフィーやメダル、プレスパピエ、軍事関係の記章、キーホルダーやピンス、OBJET PUBLICITAIREと呼ばれる「販促グッズ」を古くから作ってきたメゾンです。流石に長い歴史があるだけに、その技術力も素晴らしいのですが、以前これらのキーホルダーが作られた時代を正確に知りたいとお願いしたところ、あまりに沢山の種類があって古い記録を整理するのに時間がかかる、と丁重に断られたことがあります。私が持っているだけでもこれだけあるのですから、それは凄い量なのでしょう。


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