2011年7月26日火曜日

バカラのグラス × シャネル


こちらのグラスは、去年オークションで落としました。バカラ社のService Patrimoineという部署に尋ねたところ、時期は不明だそうですが、シャネルが特別のお客様に贈る為に限定で作ったもので、モデル名は"Palerme"1946年に創作され1980年に廃番になったシリーズです。蜂の巣を想わせるカットが美しく、流石シャネルが選ぶだけのことはあります、エレガントで女性的なタンブラーです。そういえば、ココシャネルもバカラのパーフェクションタンブラーを愛用していましたよね。

2011年7月25日月曜日

寒い日が続いています

こちらは、小学校の教材作りで使われていたスタンプ。1960年代。
 
 ここ最近のディジョンは、まるで秋?かと思うような寒さ…先日夜外出したら14度でした(苦笑)涼しいというより肌寒く、毎日どんより曇っていて、気分も優れません。寒がりな私は、既にマフラーを巻いてブーツを履いて外出しています。残念ながら2周連続して日曜日が雨でブロカントは中止でしたが、昨日は珍しく雨が降らず、久々に出かけました。本当に夏はどこに行ってしまったのでしょう???

 昔の道路標識がいつか欲しいなぁ、とずっと探していたのですが、できたらブルゴーニュのワイン生産地の地名がいいなぁと思っていました。「COTE DOR 」ブルゴーニュ地域圏に位置するセーヌ川の源泉を擁する県で、フランスを代表するワインの生産地ですが、「黄金の丘」という意味です。秋の晴れた日、黄金に埋め尽くされた広大なブドウ畑の美しさは、毎年見る度に感動します。  

Ancien panneau d’indication routiere en tôle emaillé (1950年代)
「1950年代、もしくはそれ以前だよ」とおじさんに言われました。どちらにしても、1980年代にこの手の標識は廃止になったそうなので、それ以前に使われていたものだとか。ちょっと高かったので、しばらく考え、それでも忘れられず、また戻って買いましたが(笑)やはり買っておいてよかったなって思っています。

2011年7月18日月曜日

TASTE VIN

Monsieur Perret, restaurateur, dégustant dans sa cave

Taste vin
地下の暗いカーヴの中でテイスティングする際に使うもので、ロウソクの光を当てると、ワインの色や透明度がよく識別できるようになっていました。現在の貯蔵庫には電気があるところも多く、テイスティンググラスが主流で、タストヴァンは必ずしも必要というわけではないですが、それでもワイン愛好家には人気のあるオブジェで、今でもワイン祭りなどの試飲の際に使われたりします。
長いこと私は「Taste vin 」と呼んでいたのですが、これはブルゴーニュ特有の呼び方で、「Tasse à vin」というのが正式名称のようです。これは本を読んで知りました。「Tasse à vin」の歴史は17世紀に遡りますが、Etain 錫製品)cuivre (銅製品)で作られ、丸くて高さもなく、窪んだ部分に絵柄がついていました。Tasse à vin」はフランスではコレクショナー(収集家)がいる分野で、アンティーク商などで、19世紀にできた素敵なシルバーでできたものを見かけますが、お値段も勿論素晴らしく、目の保養をさせて頂いています(笑)


Henri Maire 
Vin fou...ワインバカっていう意味ですかね(苦笑)こういう絵を見ると、クスッと笑ってしまいます。いかにもフランスらしいエスプリを感じます。

Moët & Chandon
こちらは、年代は不明なのですが, 19501970頃のものではないかと思います。Moët & Chandonの貴重なTasse à vinです(METAL製)。

Veuve clicquot
こちらは、オリジナルボックスに入ったveuve clicquotのものです。何か特別な時に配られたのでしょう。Tasse à vin にもveuve clicquotの文字が入っています。Metal argenté(シルバー製)の超レアもの。これらは時間をかけてゆっくり集めていますが、なかなか増えないですね。

参考文献:guide des  vins et de leurs à côtés  éditions de la courtille

2011年7月17日日曜日

HENRI MAIRE ヴィンテージノベルティグッズ

14 Juillet(革命記念日)は、ジュラ地方DOLEまで足をのばしてブロカントに行ってきました。たまにRegion(地方)を変えると、思いがけないものに出逢うことがあります(勿論空振りで出会えないこともありますが…)のんびりとした祝日を過ごしました。
 
2軒目に行ったブロカントの傍では、釣りをしている人も。
なんとも長閑な風景です。








ジュラ地方のPubものと言えば、真っ先にHENRIMAIREを思い浮かべますが、創業1632年と、400年近い歴史を持つドメーヌで、自社栽培・醸造だけで無くネゴシアン業も行う、ジュラでは最大規模を誇る生産者です。田舎の町を車で走っていると、よくVIN FOUと書かれた同社の看板を見かけます。一度だけ訪問したことがありますが、その際に「あの田崎真也さんが来てくれたんだよ!」と嬉しそうに話していたことを思い出します(笑)


今日はHenri MAIREのコレクションをご紹介します。

こちらは定番の灰皿。素材が鉄というところが憎い。どうして敢えてこんな錆びる素材を選んだんだか?(重いしね)でもこのブドウを運ぶヴィニョロンがかわいくて、何度手を真っ黒にしながら磨いたことか(苦笑)
ちなみに同じ絵柄のpinsも持っています。(すみません、何の自慢にもなりませんね…) 


Pinsはまだ他にもありますが、今日はこの辺にしておきます(笑)
こちらはRamasee monnaieと呼ばれるお皿。
カウンターなどに置かれた小銭受けでしょうか。
Dessous bouteille(ボトル置き)として
お使いになってもいいかもしれませんね。
「かわいこちゃん、一緒にのロゼ飲まない?」
おじさんナンパしてます(笑)

Henri mairepubは、シャンパンメーカーのようなエレガントさや派手さはないけれど、キッチュでかわいくて「ワインの楽しさ」が伝わってきませんか?私はこの手に弱いです(苦笑)

ちなみに今日の戦利品?はこちらの本。ドピンクの表紙にやられました。中の書体もピンクなんですよ(笑)思わず彼が「コレいい、買おう」って買ってくれました。1979年にイタリアで印刷された本なんですって。こういう古い本の何がいいかって、ILLUSTRATIONがとても綺麗。読めなくても、絵を眺めているだけで楽しいですよ。

2011年7月12日火曜日

Bouteille de collection  

Cavisteがワインを勧めてくれています(笑)
瓶の中に入った木のミニチュアなのですが、
よくできていて感心してしまいました。(1950年代)

まだ中にMarcが入っていていい香りがします(苦笑)現在はこういうものを作れる職人がいないとか。「その昔は船乗りが作っていたんだよ」と説明されましたが、そういえば去年南仏に行った時にアンティーク市を覗きましたが、同じく瓶に入った船のミニチュアを見たっけ…
「とてもブルゴーニュ的だと思わないか?」と自慢げに言われましたが、一回は諦めたのですが、やはり忘れられなく結局戻って買いました…苦笑。最後に「彼(このcavisteことね)は、乾燥を嫌うから、いつも濡らしておいてあげてね!」とアドバイスを頂きました。彼を見ているとなぜか癒されるのですが(ホント、かわいいんですよ)、にんまり見ては、たまに中のマールを振って乾燥させないようにしています(笑)

2011年7月11日月曜日

GIEN フロマージュ絵皿


ただのモデムなんですけれど、
スタルクのデザインなんですって。
先週の日曜日は、6時前に出発。あぁぁ、眠い。

Gienの「Les assiettes fromage」を見つけました。フランスでDinerに呼ばれると、デザートの前にチーズを頂きますが、時々このようなチーズの名前が書いてあるお皿で頂くことがあります。「あらっ、あなたはカマンベール?」「私は、ロックフォールよ!」とお決まりの会話をしながら、意外と盛り上がったりします(笑)今では色んなメーカーがこのようなお皿を出しいますが、先駆けはGienだったようです。1970年代に、デザイナーのMarie Pierre Boitardと組み、今でいうコラボでしょうか? 外部のクリエイターと組むことによって、新しい息吹を入れ、現代への再生を図る。そして新しい生活スタイルにあった製品を生みだすことに成功したようです。こちらの写真のお皿がそうですが、entree , Fromage、Dessert 等かくことで、使用目的を限定する、今では珍しくありませんが、その当時は、画期的だったようです。それまでの伝統的なお皿というのは、歴史に関するものや、歴史上の人物だったり、静物画だったりテーマが非常に限られていましたが、Marieはもっと日常の身近なシーンを想像したのかもしれませんね。 裏に絵柄をつけるところにも、ちょっとした拘りを感じます。彼女のGastoronomieシリーズの中で、フロマージュ皿を出していますが、同じく牛の絵柄でかわいかったですよ。Gienはここ最近のものより昔のものの方がシンプルで素敵なモノが多い気がします。


ちなみに、Gienの商標印はこちら.頻繁に変わっていたので、アンティーク商の方は覚えるのが大変ですね(苦笑)これらの商標印はGIENのサイトでも見ることができます。グランメゾンと呼ばれるところは古い文書がきちんと保管されているので、これらの資料からおおよその年代を確定することができます。
http://www.gien.com/cms/Ress_45/Europe/France/La-Faiencerie-de-Gien/Presentation-de-la-Faiencerie-de-Gien/Le-repertoire-des-marques.html

参考文献FAIENCE DE GIEN  FORMS ET DECORS par MICHELE CECILE GILLARD


いつも近所の図書館で資料を探します。この時期はバカンスで学生がいなくて静か…
とても古い建物で、机や椅子もアンティーク。
時が経っていい味わいを醸し出しています。
こんなところで勉強ができるなんて、なんだかとても贅沢ですよね。

うちの犬に似てるんだよなぁ。
 牧歌的な絵柄が心を和ませてくれるのですが、箱もチーズの容器みたいで、かなり心を奪われた感じです(笑)その他、箱の中には Livalot,Camarque,Roquefort,Valencay,Chabichoが入っています。山羊も羊もいますよ。

裏はこんな感じ。これで1971年から1984年の間に作られたことが分かります。手書きです。

2011年7月9日土曜日

Herisson エリソンを買いに ニュイサンジョルジュのブロカント

 
 土曜日は、早起きをしてニュイサンジョルジュのブロカントに行ってきました。そこで久しぶりに、ブロカンターのChristopheに会いました。実は写真の「Sechoir à bouteilleが入荷したよ!」と案内を頂き、見に行ったのです。ここまで揃うと圧巻ですね。
日本だと、モデルの雅姫さんが、cloth&crossのディスプレイやお庭でディプティークの空瓶をかけたりして使っているのを雑誌で見かけたことがあります。本来はワインの瓶を逆さにして乾かすためのものなのですが、その形がハリネズミに似ていることから、別名herisson(ハリネズミ)とも呼ばれています。最近は、日本のアンティークショップでもエリソンと呼ばれて販売されているみたいですね。状態がとてもよかったのでいくつか購入することにしました。
こんなおじさんですが、結構彼のセレクトはかわいいんですよ(笑)
 彼はいつも熱心に説明してくれます。「アレ、Jpって何だったけ?」と質問すると、「君も買ったじゃないか、如雨露とか作っているJAPY、ブルゴーニュの会社だよ!」「そうだった、そうだった…」(笑)色々見せてくれました。

ニュイサンジョルジュは、流石にワインの生産地だけあって、ワイン関係のオブジェが沢山出ていました。でも殆どがプロなので、彼のように素人から買うのが好きな人には不向きと言えるかも…でも私は、きちんとした知識のあるプロから買う方が好きです。話してて楽しいですからね。



途中ブドウ畑に。こんなに大きくなっていました!今年は8月がヴァンダンジュ(収穫)です。

2011年7月4日月曜日

Louis roederer の古い灰皿


Louis Roedererの灰皿は、以前もご紹介しましたが、秘かに欲しいと狙っていたのがこちら。長いこと探していたので、見つけた時は嬉しかったです。現在、1970年以前のLouis Roederer灰皿は、なかなか見つけることができません。元々沢山作っていなかったのもあって出回らないのもありますが、いい状態で残っているものが非常に限られているのです。まさにCendrier de collectionコレクショナーの為の灰皿といえるでしょう。シャンパンの味わいや造りが各メゾン異なるように、こういったノベルティグッズやPUBにもその個性は現れます。それぞれのメゾンの古いPUBを見比べるのも楽しいものです。

Louis  Roederer」と言えばPrestige ChampagneであるCristalを思い浮かべますが、1876年、ロシア皇帝アレクサンドル2世専用シャンパーニュとしてルイ・ロデレールに特別に造らせたのが起源だとか。特別に仕立てられたクリスタル製のボトルに瓶詰めされていたことからこの名前がついたそうですが、どんな瓶だったのでしょうか?


こちらの灰皿、クリスタルのエチケットと同じ模様です。 
 こちらは時代は不明ですが、おばあさまの遺品の中からでてきたものだそうです。かなり古いものではないかと思います。灰皿というより、VIDE POCHE ですね。ROEDERERの最後のEが消えてしまっていますが、書体や優しい色合い、馬車にのっている絵柄がなんとも優雅で気に入っています。

VIDE POCHE…ポケットの中を空にするという意味から、ポケットの中の小銭や指輪など置く小さなお皿。


 

2011年7月1日金曜日

Bollinger Renaudin ヴィンテージスタンプ

 Bollinger-Renaudin. 
ボランジェは1829年にジャックボランジェによって創設されたと言われていますが、実は、それ以前、1620年に貴族であるヴィレルモン一家がシャンパーニュ地方のシャトーに居を構え、ブドウ畑を所有し始めたことが起源とされています。歴史の古い由緒あるシャンパーニュメゾンのひとつです。
1829年、今はなきミューラー・ルイナール社で働いていたジャック・ボランジェは、アイ、キュイ、クラマンにブドウ畑を所有する貴族であるアタナス・ド・ヴィレルモンと、かつての同僚ポール・ルノダンと共に「La sociéte BOLLINGER RENAUDIN & CIE」を創業しました。ヴィレルモンは、貴族的な伝統を尊重し、エチケットに自分の名前をいれてこのシャンパンを商品化することを望まなかった為、ボランジェとルノダンだけの名前が入ったこの社名に決まったと言われています。ポールノルダンは後裔なしに亡くなりましたが、それでも1960年まではエチケットに彼の名前が入っていたそうです。こちらのスタンプは、それ以前に使われていた古い貴重なものです。

あるムッシューにお願いして譲って頂いたのですが、送って頂いた時に達筆なお礼状が同封されていて、尚更感激したのを覚えています。今ではスタンプとともに大切に保管しています。


1941年ジェックの死後30年にも渡りメゾンを率いたのは、未亡人マダムボランジェ。彼女がシャンパーニュの発展に功績したことは有名ですが、また「Rd」を生みだした人物でもあります。一度も飲んだことはありませんが、こちらのスタンプに出逢って、いつか飲んでみたいと憧れるようになりました。
 以前アンティーク商の方から、昔は印刷屋でこういうスタンプをひとつずつ押して広告を作っていたと聞いたことがあります。木でできていますが、あちこちに使い込んだ手書きの跡などがあり、温かみを感じるスタンプです。