2015年3月5日木曜日

マダムBrigitte Durieux にTolixの話を聞きに

 マダムBrigitte DurieuxにTolixやアンダストリアル家具のお話を聞きに彼女の自宅を訪ねました。窓からはブルゴーニュ特有の屋根瓦が見える日の当たるサロンで、心地よい時間を過ごさせて頂きました。

 Brigitte はこれまでTolixやアンダストリアル家具の本を初め、最近ではヴィンテージの玩具の本を出版。かれこれ5冊の本を書いている、その道のプロフェッショネル。フランスでは知る人ぞ知る有名な方です。彼女の幅広い知識は、話してて引込まれるものがあり、またあらゆるジャンルの著名人との交流の広さからも、彼女の社交的で明るい性格を伺い知ることができます。彼女は、これまで中国を初め数々の国を仕事で訪れ講演などしています。こんな風に歳を重ねられたら素敵だろうな、と憧れる知的なフランス人女性です。
 
 彼女がアンダストリアル家具に興味を持ち出したのは、ただの偶然ではなく、彼女の大伯父さんXabier Pauchard がTolixの創設者だったことに由来します。彼女のアンダストリアル家具にかける情熱は、いわば家族の歴史、思い出の継承でもある訳です。彼女自身、若い頃Tolixの名品Chaise Aが生まれたオータンで育ちました。そして彼女は今でもgrande chineuse (古物商が古物をあさるという意味の動詞chinerからきていて、古物をあさる人chineurの女性形がchineuse)だと言います。朝早く起きてブロカントで古い家具を物色すこともあるそうです。

使い込まれた木の家具とアンダストリアル家具が上手く調和した居心地の良い空間。飾り方ひとつとっても、彼女の拘りとセンスを感じます。クスッと笑ってしまうような愛嬌のある昔の玩具が無造作に置かれていたり、「こちらはどちらで見つけて来たんですか???」と聞きたくなるような珍しいお宝ばかり。見ていてワクワクします。写真には見えませんが、マスタード色の1960年代のtolixの椅子とテーブルセットもありました。この日彼女の著書「Inoxydable Tolix」(2007年出版)をプレゼントして頂きました。こちらはサインとメッセージを書いてくださっているところ。大切にしたいと思います。

彼女はパリのメルシーのオーナーとも長年の友達。こちらに彼女の記事が載っています↓



















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