2015年2月22日日曜日

フランスの保険と眼鏡

 サングラスを新調しました。でもこれは思ったより時間がかかり‥…。
フランスは国民保険は強制加入ですが、その他にミチュエルと呼ばれる互助健康保険に任意加入します。健康保険の自己負担分を補填してくれるのがミチュエルなのですが、入院は勿論、ちょっとした通院でもok、加入する保険の種類によっては色々な特典もあるので入った方が安心ですし、お特だと思います(というかみんな入っています)。私たちが加入している保険は、眼鏡のフレーム代をかなり補助して頂けるので、毎年作り替えています。ただミチュエルの特徴として、眼鏡を作る時は必ず医者に行って検眼し、処方箋をもらってからでないと作ることができません。眼鏡屋さんで素敵な眼鏡をみつけてもすぐその場で作ることはできないのはちょっと面倒です。
  全てのことがノロノロ進むフランスですが、引き落としはされているのに、保険は補填されないというアクシデント?が2か月続き、その間何度資料を再送したことか。「確かに引き落とされていますが、まだカバーされてませんね。僕の部署がやってることじゃないんでさっぱりわかりませんね」なんて、日本だったらお客様に言えますか?フランスの事務手続きの悪さは有名で「日本だったら大変なことになるよ!」と彼にいつも言うのですが、「フランス人だって何度も何度も催促の電話をしたり、うんざりって思っているよ、でも仕方ない、これがフランスさ」と。自分の範疇のことしか知らないという感じの無責任な電話の対応。担当者によって言うこともまちまち。勿論、そこに一切の謝罪がないのもフランス流(笑)。でも長年住むと、それにも慣れてくる自分がいるから不思議です。いちいちイライラしても、無駄なエネルギーを消耗するだけ。いつかは解決するさ、くらいにゆったりと構えないとフランスではやっていけません(笑)。でも大抵のことは時間が解決してくれるのです。それはフランスで学んだ気がします。


眼鏡のフレームを保険のカバー内で作れば、レンズも国民保険とミチュエルで95%保証してくれるので、自己負担は僅か。なので気軽に毎年作り替えることができるんでしょうね。フランスは眼鏡人口が高いのも頷けます。













2015年2月17日火曜日

フランスのヴァレンタイン

 フランスに住んで長いのに、未だにヴァレンタインの認識がおかしいと彼に指摘されます。私はフランスは日本と逆で、男性が好きな女性にプレゼントをする日だと勝手に解釈していたのですが、愛し合う夫婦やカップルが二人で祝うものだそうです。フランス語で2月14日を「La Saint - Valentin」聖バレンタインとキリスト教司祭の名前で呼びますが、「La  fête des amoureux」 恋人達のお祭りという言葉もよく使われます。流石愛の国フランスなのでしょうが、意外とフランス人も今は人前でべたべたしてないような気がするのですが、私だけでしょうか、そう思うのは?ヴァレンタインの当日は何処のレストランも満席だと聞きますが、子供連れで乗り込む度胸も気力もなく、数日前に我が家の男達にピザ屋で祝って頂きました。子供ができたらそんなものです(笑)。

これは彼が買って来てくれたチョコレートなんですが、ファブリス・ジロットのものです。
日本だと伊勢丹に入っていますよね。
このこけしというアイディアは、フランス人には受けても日本人にはどうなんでしょう???
私は甘いものを食べないので、本人が食べたかったのでしょうが、

その上結構怖いんです‥…笑。















2015年2月16日月曜日

Fixin 森の中の公園Parc Noisot


 Fixin村の高台にある森の中にある公園、ノワゾー公園に行って来ました。ナポレオンの忠臣だったClaude Noisotが定年後Fixinに居を構え、ナポレオンを偲ぶ公園を作りました。彼は初め5ヘクタールの土地を買い、まず1830〜1840年にかけてコルシカ島に生育する松を植えたそうですから、かなりの拘りですね(笑)。ナポレオンが愛したワインとして有名なのは、ジュブレシャンベルタンですが、縁が深いのはここFixinかもしれません。


一瞬「ここ私有地じゃないよね?入って大丈夫なんだよね?」と思ってしまった程。
誰もいなくて静かでどこかの邸宅かと思ってしまいました‥…。


こちらがMusée Noisot。この建物もナポレオンが住んでいた館の複製のようです。事前ランデヴーで見学が可能なようですが、わざわざ来る人いるのかな?というのが正直な感想です(笑)。


こちらはClaude Noisotが友人であるディジョン生まれの彫刻家、
François Rudeに作らせた「ナポレオンの目覚め」という銅像。

この方がClaude Noisotさん。ナポレオンの銅像の前に、永遠に彼を見ていられるように
立ったまま?で埋蔵して欲しいと願っていたそうですが、願いは叶わず‥…。
このような銅像で残されたとか(凄い忠誠心?だわ)。

ここ最近、散歩が何より好きです。地味で定年後の夫婦みたいだね、って話してますが(笑)、
澄んだ空気に小鳥の囀り‥…。気持ちが落ち着きます。これも歳をとった証拠かな?

「C'est beau!!!=綺麗〜」と子供も思わず叫んでいましたが、雨上がりの夕焼けは、ぶどう畑がより美しく見えます。まだまだ寒い日もありますが、それでも確実に日は伸び、春の訪れを感じる瞬間です。

クロナポレオンの「clos =クロ」とは垣根で囲まれた畑のことですが、本当に厚い石垣で囲まれています。
奥にかすかに見えるのは、ブルゴーニュ特有の屋根瓦が綺麗な12世紀に建てられたロマネスクの教会です。

町を歩いていると、パッと目を惹く黄色の可愛らしい古いポストを見かけました。
こんな小さなポストで足りてしまうのですから、いかに小さな村か分かります。

この赤の箱の中には塩が入っています。
雪が降る前に道路に撒いて凍らないようにする為です。
コートドニュイを訪れる人は、Fixinは素通りしてしまう村かもしれませんが、
のんびり歩いていると新たな発見があって結構面白いものです。