2011年9月20日火曜日

La vache qui rit ノベルティグッズ

La vache qui rit (BEL


Bel et bon La vache qui ritのスローガンです。

 こちらは、La vache qui ritの小さなフック。鍵くらいかけれるかな?
La vache qui rit(笑う牛)は、belグループの工場生産のフロマージュ。タルティネタイプのフロマージュが有名だそうですが、よくスーパーで見かけるものの、乳製品が苦手な私は一度も食べたことがありません。会社は1921年に設立され、1926年に新しいグリュエールチーズの工場がジュラのLonsle-Saunirに建設されました。 このイヤリングをした陽気な牛は、1922年にBanjamin RABIER、イラストレーター(動物画家)によって描かれ、彼はフランスで昔放映されていた、canard Gédéonという番組のクリエーターでもあったそうです。彼(旦那)は「子供の頃見ていたよ」といって↓見せてくれましたが、お時間ある方は覗いてみてください。結構癒されます(笑)。    http://www.youtube.com/watch?v=n_2SIFBWSIc


参考文献:Le pays des fromages La Franche Comté
  Michel Vernus et Daniel Greusard

裏にバーコードがついていたので「最近のモノなの?」と聞くと、これでも20~30年前のモノだとか(確かにバーコードって1970年以前から存在してたんですよね)。売っているおじさんの知り合いが、その当時Belに勤めていたそうで、珍しい古い缶など、この牛のマークのノベルティグッズを沢山持っていました。

2011年9月16日金曜日

ペリエ・ジュエ×ペイネ メニューカード他




こちらはペリエ・ジュエのペイネが描いたメニューカード。色んな種類があります。ペイネはペリエ・ジュエのみならず、クルージングの際のメニューカードなども制作していました。


こちらはレアな1957426日の大型客船でのディナーのメニューですが、表紙には「あまり無駄な荷物を持たせず、旦那を気分良くさせてあげなさい」って書かれていますが、男性の表情がいいですね(苦笑)…昔から女性は買い物が好き、それに付き合う男性はうんざりだったのかな?

顔なじみのブロカンターで、古い雑誌の広告のページを切り抜き、台紙につけポスターのようにして販売している人がいます。分野は化粧品、車、食品、ワイン、モード他色々ありますが、古い雑誌を探してきては、綺麗にリメイクしているのでしょう。これも一つの「リサイクル」かな?
私の周りのフランス人で、古い雑誌や新聞を捨てられないという人が結構います。なんともフランス人らしいなぁと思うのですが、彼もブロカントに行っては、古紙回収にだしてもよさそうな雑誌をわざわざ買ってきたりします(呆)。「ほら、これなんて1970年代のキャノンのカメラだよ!かっこよくない?」「結構興味深い記事もあって、僕はこんなものみつけたら素通りなんてできないよ!!!」とか言っちゃってますが、「頼むから素通りしてよ…でないと我が家はごみだらけになるよ」と…苦笑。だから「Vide grenier 」…屋根裏部屋を空っぽにするという意味なのですが、フランス人は蚤の市に通うだけではなくたまには自ら出店して「不要なモノ」を処分するのでしょうね。














以前読んだ記事に「ペイネの作品の根底には、平和を祈る気持ちがあった」と書かれていましたが、彼の作品を見ると優しい気持ちになるのはそのせいかな?




こちらはペイネが書いた「Clos Vougeot 」。ワイン好きの方ならご存知かと思いますが、畑は中世、シトー派の修道院によって創設されました。シャトーは、ブルゴーニュの僧院の典型で、今ではブルゴーニュの観光名所のひとつ「歴史的建造物」ですが、黄金色に輝く葡萄畑に囲まれた「Clos Vougeot」は、いつみても美しいなぁと思います。こちらにシュヴァリエ・デュ・タストヴァンChevaliers du Tastevin(利酒騎士団)の本部も置かれています。

☆利酒騎士団…1934年に創設されたこの協会は、ブルゴーニュワインの品質管理・広報活動を目的に活動、騎士団は初めワイン関係者、ソムリエ、料理人などが中心であったが、今では世界中に団員が広がり会員は1万人以上にもおよぶ。

2011年9月12日月曜日

PHILIPPE ROSSIGNOLでの研修2011 ヴァンダンジュ始まりました!

今年もPHILIPPEのご厚意により醸造の研修をさせて頂くことになりました。本当は、2日目のヴァンダンジュから参加する予定でしたが、生憎バスがストライキを始めていくことができず…新学期が始まって2日目にしてストライキとは流石フランス。前日にバスのオフィスに確認を行った時には何も言ってなかったのに…1時間も待っても来ないからオカシイと思えば…第一、私の待っていたバス停は現在使われていない、ということも後で分かった(苦笑)今、デイジョンはトラムウェイという路面電車の工事で、町はグチャグチャになっている。路線が頻繁に変わるのだ。職員もそれに対処するのが大変だと思うが、そもそも対処しようなど初めから思っていない気もする。日本だったら、路線やバス停が変更される度に、ご丁寧に新しいバス停までの歩き方など張り紙がありそうだが、こちらは何の予告もなく突然変わる。勿論張り紙なんてないから確認のしようがない。以前は、こういうことに一々腹を立てていたが、今では「またか…」くらいにしか思わない。無駄なエネルギーを消耗するだけ、だ。でもフランスに憧れて留学した女の子は、このフランスの適当さ加減に、始めは戸惑いそして終いには幻滅するだろう。なぜならこういうことが日常茶飯事に起こるのだから。


さてそんな訳で、3日目から参加させて頂きました。
 カーブではルモンタージュといって、色素やタンニンを効率よく抽出する為、発酵槽の下からポンプを使ってワインを汲み上げ、果帽の上にかけて発酵槽内のワインをよく循環させる作業をしていました。この男性の腕を見てください。凄い筋肉ですよね。



収穫されたばかりの葡萄がトラックで運ばれてきました。

ぶどうは醸造所に到着すると、破砕除梗機と呼ばれるこの機械に投入されます。このケース、思わず持ちそうになりましたが、すぐにPHILIPPE「バカなことはよせ」と言われましたが(笑)凄く重いそうです。
果汁を撮る為に果粒が潰され、果梗は果汁と果皮から分離して捨てます、といってもどこに捨ててもいいという訳ではなく、きちんとDISTILLERIE(蒸留製造工場)に持っていきます。それにしても破砕機は見事に実と果梗を分離してくれます。

果梗
                      

こちらはラボに提出する為のECHANTILLON(サンプル)を作っているところ。果汁の糖度を測ります。こちらは屈折糖度計?ですが、古いタイプのガラスでできた糖度計も使っていました。数値に若干の差がでるそうです。
こちらは、昨日提出したもの。結果はその日の夕方にはFAXで届きます。
この時期のラボも大忙し。

SO2添加。今までSO2を添加する瞬間って実際見たことがなかったので、新鮮な驚きがありました。

 


しっかりポンプを固定しているところ。結構重いので動くと事故に繋がります。


 収穫された葡萄を回収しにトラックでBROCHONの畑へ。その際に休憩用の食糧やおやつ、ワインを差し入れします。Philippeが「日本のTVが取材に来たぞー」なんて言うから、真に受けている人がいる…(笑)

  
良いワインは健全な葡萄から…と言いますが、「今年の葡萄はどう?」とPHILIPPEに聞くと、「ça depends」との返事が。「場所による。昨日採れた葡萄なんて小さな実が沢山ついたtrès beau raisins(とても綺麗な葡萄)だったし。」葡萄の房をよく見ると、小さな実と大きな実がついていますが、小さな実は、早く熟して中の果汁が蒸発してしまった状態ですが、皮に糖分が残っているのでとても甘い。実際食べてみてよくわかりますね。


 一般的に今年の葡萄は、7月に雨が多かった為、Pourrir(腐敗)が多くTrier(選別)が必要。


こういう葡萄は写真に撮ると綺麗ですが、食べてみると酸っぱくて食べれたものではありません(笑)


 VANDANGEUR(葡萄摘み作業者)によって摘まれた葡萄はケースに入れられ、このトラックに積まれます。このトラックを運転しているのがPHILIPPEのご子息。それにしても綺麗な青空でしょう!暑過ぎず涼しく収穫には最高のお天気。



休憩時間。みんな朝からワイン飲む、飲む。これが楽しいんだもんね(笑)「のんびりしていると、なくなっちゃうわよ!」と言われましたが、みんなに圧倒されてしまいました。その場で簡単にサンドイッチができるよう、ハムやチーズを切ってタッパーに入れて持って行きます。畑で食べるサンドイッチはなんて美味しいんだろう。まるでピクニックみたい。

 挑戦させてもらいました。

それにしても「PHILIPPE 収穫チーム」年齢層高めでは???思ったら(失礼…苦笑)、殆どの方がPHILIPPEの友達や親戚。なので、ここには、外人部隊(海外からの出稼ぎ隊)はいません。皆さん、普段は違う仕事を持っていたり、既に定年を迎えていたり。でも何十年もヴァンダンジュに参加しているので、手つきは慣れたもの。でもよく見ると、若者がきちんとフォローしているんですよね。重い荷物は持たせなかったり…チームワークは抜群です。

こちらの後姿のムッシュー、ロロンも、以前は会社のディレクターでしたが4年前に定年を迎え、ワインへの情熱からCFPPA(ボーヌの醸造学校)に入り醸造を勉強。その後以前から知り合いだったPHILIPPE に弟子入りをお願いしたとか。PHILIPPEに、「今までは頭を使って仕事をしていたけれど、今は身体を使って働いているんだよ」とからかわれていましたが(笑)、素敵な老後の過ごし方だと思いませんか?奥に写っているPHILIPPEの畑の所有者でもあります。

 
 こちらの白髪のムッシューはベルギー人。同じくPHILIPPEの畑の一部を所有。毎年ヴァンダンジュにご夫婦で参加。自身で収穫した葡萄で造られたワインを飲むのは、感動もひとしおでしょうね。


こちらは先週PHILIPPEが一足早く収穫し、levure sélectionnéを添加し、既に発酵が始まっているもの。炎でわかりますか?これらは一番初めの写真の槽に入れ発酵をスムーズにdémarrer (始動する)為に使われます。さぁ、今年のワインはどうなるかな?

ヴィンテージキーホルダーコレクション


これが今まで集めたもの全て。
ノベルティグッズの中で、一番初めに集め始めたのがキーホルダーかもしれません。1950年頃から各シャンパンメーカーが作り始めましたが、その細工の美しさに、たかがキーホルダーといえども、とても丁寧に作られていて感動したのを覚えています。個人的に好きなのは、エナメル加工のボトルの形をしたモノ。古いものだけに、ところどころ禿げていたりしますが、それも年月の経った味わい。でも考えてみたら、古いものは60年くらい経っているのですから、現在の「大量生産、大量消費時代」に捨てられずに今ここに残っているだけでも素晴らしいことですよね。こちらもピンス同様、コレクショナーの方にまとめて譲って頂いたので、いまではその数134個!になりましたが、色んな種類があって見ていて飽きません。なかには、彼のお婆様の遺品の中から出てきたものもあり、大切に取っておきたい宝物です。
 フランスに来る前は、こういうノベルティグッズが存在することも、そしてこういうワインに関したノベルティグッズを大切にひとつずつ集めているコレクショナーの方達がいることも知りませんでした。また流石グランメゾンと呼ばれるシャンパンメーカーだけあって、こういった小さなキーホルダーでさえも、老舗の宝石商などに作らせていたことにも驚きました。それはワインだけでなくノベルティグッズに関しても、妥協を許さない、「モノ作り」に対する誠実な態度を感じると共に、時間的余裕、精神的余裕のある、豊かな時代だったのかな?と思います。
  
ワインのボトルの形をしたもの。

ペリエ・ジュエのエミール・ガレデザイン「アネモネ」だけでもこれだけの種類があります。ペリエ・ジュエは、最近だと、フランスのシルバーウェアの老舗「クリストフル」や宝石商の「VAN CLIEEF&ARPELS」と組んで高価なジュエリーも作っているようですが、あまりに素晴らし過ぎて「縁」がない世界かも…

コルクをモチーフにしたものも結構可愛い。
左からPOL ROGER,VENOGE,VENOGE,MERCIER.
  
 「僕の家では、お客様は王様です」って書いてありますが、全くそう思っていないフランス人が多くて困る(苦笑)
細工が綺麗で芸術的に美しいと思ってしまう…

SAINT-VINCENT TOURNANTEとは、毎年1月に開催されるぶどうの守護聖人であるサン・ヴァンサンに感謝するブルゴーニュのお祭りです。これは彼が見つけてきてくれたのですが、私の生まれ年である1972年はムルソーだったんだぁって、このキーホルダーを見て感慨深く思いましたが、あっ、年齢がバレますね…苦笑。

こちらはDUSEAUX PARISのもの。こちらは1830年創業のパリの老舗で、主にトロフィーやメダル、プレスパピエ、軍事関係の記章、キーホルダーやピンス、OBJET PUBLICITAIREと呼ばれる「販促グッズ」を古くから作ってきたメゾンです。流石に長い歴史があるだけに、その技術力も素晴らしいのですが、以前これらのキーホルダーが作られた時代を正確に知りたいとお願いしたところ、あまりに沢山の種類があって古い記録を整理するのに時間がかかる、と丁重に断られたことがあります。私が持っているだけでもこれだけあるのですから、それは凄い量なのでしょう。


2011年9月5日月曜日

PINSコレクション②

これが今まで集めたもの。

PINSもOBJET PUBLICITAIREと呼ばれる、販促活動に使われていたノベルティグッズの一種ですが、今でも、大きなイヴェント、例えばカンヌ国際映画祭とか、ローランギャロス、サッカーイベント等でも配れ、それにちなんだデザインのものをよく見かけます。またワインのイヴェント、試飲会で配布されたものは、その産地が記入されていたり、ピンスにも色んな種類があって、見ていると楽しいものです。

頻繁にチェックしていると、どんなもの珍しいかわかってきますが、ある時、ネットオークションで珍しいものばかり出している出品者がいて目が釘つけになったことがあります。「ピンスにそんなお金出して買ったの?バッカじゃないのー!!!」と彼に呆れかえられたのですが、3つ程(自分の予算を超えていましたが…)勝ち抜いて落としたことがあります(すみません、何の自慢にもなりませんね)。それらは以下の通り。


このVEUVE CLICQUOTのワインクーラーもよく見ると葡萄がついていて感心するくらい繊細なつくり。CAPSULEのようなマダムクリコさんも気にいっています(かなり自分の的にハマった感じです。笑) こういうものは、正直ブロカントでは探せません。勿論ネットオークションでも滅多にみかけることはない、貴重なモノです。その時のご縁から、後日売主から個人的にメールを頂き、「あなたも好きなら、私のコレクションの一部を譲る、もしくはあなたのコレクションと交換してもいいわよ、勿論興味がないならこの話は他の人に回すけれど…」と提案されました。私の持っているものは、「交換?」する程のコレクションではないので、勿論譲って頂くことしかできないのですが、彼女のコレクションを見せて頂き、本当に彼女は只者ではないな…と痛感しました。トップコレクショナーと呼ばれるような方ですね。一見ひと癖ありそうなマダムかとも思ったのですが(値段交渉した時も、ピシャリと断られましたし…苦笑)、話すと気さくで、シャンパーニュ地方に住んでいるそうですが、やはり彼女も、15年近くご主人とブロカントに通い、集めたと話していました。それだけ時間をかけて探さないと集まらない量と質だと、私は実際探しているだけにわかります。ちなみにディジョン周辺だと、名が知れているところで探せて、HENRI MAIREくらいでしょうか。その他VOSNE ROMANEEとかの地名モノがいくつか集まるくらいで、まとまった数にはなりません。今まで集めたものを数えたら110個になりましたが(あらら…)これも彼女に譲って頂いたお陰です。苦労して時間をかけて集めただけに、どれも愛着をもっていますが、これを見て彼は「頼むからそのうちCAPSULEとか集め始めないでくれよ…」と本気で心配しています(笑)
有名シャンパンメーカーのものはほぼ押さえました。(写真は一部です)
この中でも超レアなものは、ドンぺりとCALON-SEGUR,GOSSETですね。
これは自信を持っていえます(笑)

ARTHUS BERTRAND PARIS
1803年創業のパリの老舗のBijouterie(装身具商)Joaillerie(宝石商)。
1803年、Michel Anje Marionという軍の将校が刺繍の会社を立ち上げましたが、同じく1803年に将校、Claude Arthus Bertrandが本屋を立ち上げます。二人は知り合いではありませんでしたが、それから60年後にふたつの会社が統合し、Maison Arthus Bertrandができました。刺繍技術は代々受け継がれ、軍隊式の刺繍や旗、従軍記章やワッペンなどを主に作っていましたが、徐々に軍関係の記章やメダルなども制作するようになりました。20世紀初頭になると、宝飾品を作り始めますが、洗礼式のメダル、特にイタリアルネッサンスに関するオブジェの制作など、徐々に高価な宝石を使った作品を残すようになります。Maison Arthus Bertrandは、刺繍、版画、宝石等いくつかの分野で、伝統技術を不朽のものとしますが、いつの時代も新たなモノづくりへの挑戦を忘れません。多くの古い芸術品作品からも影響をうけ、また数々の有名アーティストとも一緒に仕事をしてきました。そして軍関係のトロフィーの制作に着想し始めたり、またpinsの流行を生み出したのも、実はこのMaison Arthus Bertrandだと言われています。Arthus Bertrandはパリの格式高いメゾンであるだけに、ピンスのコレクショナーには憧れのオブジェなのかもしれません。電話で作品について質問したところ、詳しい情報はお伝えできないと丁重に断れましたが、どれも限定で作られているものだそうです。

広く一般にピンスを集めている方に人気があるのは、ユニークなデザインのもの。誰ももっていないような珍しいデザインが欲しい、これがマニア心理かもしれませんね(笑)
例えばこんなダンサーとか。
こんなセクシーガールだったり(笑)

そして忘れてはならないのがワイン生産者、働くヴィニョロンをモチーフにしたもの。
このルミアージュしているムッシューもオークションで常に人気。

 
働く女性たち。その昔は、ヴァンダンジュも多くの女性が参加していました。
日本からも毎年のようにヴァンダンジュに参加したいという女性が訪れますが、
その苛酷な体力仕事に半日でギブアップしてしまう人も多いとか。
明日からヴァンダンジュが始まります。さて今年のワインはどうなるかな?

こちらは、ペリエ・ジュエのエミール・ガレ「アネモネ」のピンスですが、ヴァレンタインの時に配られたもので、フランス語とオランダ語?で書かれたプチカード付きの珍しいもの。こんなピンスをワイン好きの女の子にさり気なくプレゼントしたら素敵だろうなって思いましたが、日本はヴァレンタインは女性から男性にプレゼントするんですよね…フランスは逆です。

PINSだけでもこれだけの種類があります。まるで子供の頃グリコのおまけを集めていたように、今でもこういった古いPINSを集めて喜んでいる大人がいるかと思うと微笑ましくもあり、またこういったノベルティグッズの豊富さからもワインやシャンパンが人々の生活に溶け込んでいた、そして愛されてきたことが分かります。


2011年9月4日日曜日

PINSコレクション①

PINS コレクション
 ピンスが好きで、ブロカントに行く度にチェックしていました。「パピー(お爺ちゃん)趣味」とバカにされながらも、集めだすと止まらず、最近ではネットでも落とすようになっていました(苦笑)たかがピンスと高を括ると、意外と負けることもあり、やはりコレクター(マニア?)というのは存在するんだなぁと実感します。

さて写真は、AUXERREでのブロカントで出逢ったピンスのみを販売しているプロ。その数、どのくらいあるのでしょう?1枚の板に100以上は入っているので、優に10,000とか超えているのでは?素晴らしいコレクションですが、お話しを伺うと30年以上集めているとか(納得…)。ありとあらゆる分野があって、「ワイン関係は?」と聞くと、「それはこのアルバムよ」と見せてくれたのですが、有名メーカーのものは1つもなく、ワイン生産地の「地名モノ」に止まっていました。やはり名前が知れたメーカーのものは、すぐに売れてしまうそうです。ワイン関係以外だと、シャネルやイヴサンローラン、ランバンなどのヴィンテージピンスがお洒落で可愛かったですね。普段は、散々バカにしている彼でさえも、ここまで揃っていると面白いみたいで、興味津々覗いています。そして終いには、買っているじゃないですか!これにはビックリ。



彼が買ったのはこちら。エナメル塗装がしてあるので1960年頃のものではないかと。彼が「僕の未来の車」といつも言っているDATSUN(日本ではダットサンと呼ばれているそうですが、フランスではダッツンと発音されます)、1930年代に生産された憧れの日本車だそうで、私は詳しいことはわからないのですが、「伝説の車?」なんだとか。車までヴィンテージを選ばなくてもいいのではないかとも思いますが(呆)、フランスには、彼のようにMADE IN JAPANを心から愛し、日本の技術力を高く評価する人達が沢山います。彼らから言わせると、日本って凄いんですよ!素晴らしいんですよ!!!


話がそれてしまいましたが、私が今回購入したものはこちら。ワイン関係ではないのですが、SNCFの限定TGVシリーズ (日本だったら、新幹線シリーズみたいな感じかな?やばい?)。ブルゴーニュだけではなく、アルザスやロワールなど他の地方も揃っていましたが、ブルゴーニュに住む者としては、やはりHOSPICE DE BEAUNEと葡萄が描かれた、このダサかわいいピンスに惹かれます。流石公務員の造るものは違うなぁと感心しました、これゴールドでできているんですよ(驚)お値段もPINSにしては破格でした。AUXERREでのブロカントで自分用に買ったものは唯一これだけ。意外に自分のモノとなると買わないものです。