2015年1月10日土曜日

diptyqueのオードトワレ

 フレグランスといえばフランスと言われるぐらい、フランス人にとって「香り」は大切。日本から帰って来て、パリの空港に降り立って、まず香水とタバコの混じり合った匂いを嗅いで「嗚呼、フランスに戻ってきたんだな」と感じます。
「化粧はしなくても欠かさず香水はつける」というフランス人の友人がいますが、今ベットから出てきたばかりのような素顔に、bises(キス)*をした時に仄かに香る香水の匂い。女である私でさえも、ドキッとしてしまう「大人の色気」を感じる瞬間です。香りというのは不思議で、香りがその方の印象と深く結びついて記憶に残ることがあります。
ココ・シャネルの名言に「Une femme sans parfum est une femme sans avenir」=香水をつけない女性に未来はない、という言葉がありますが、この言葉を初めて知ったのは、デパートの広告でした。私は出産を機に香水を控えるようになりました。それは病院の看護婦さんにべべにとって香水は以ての外と言われたこともありますが、なんとなくそういう気分ではなかったというか‥…。先のシャネルの言葉によると、ここ3年近く私の未来はなかったわけです(笑)。新しい年の始まりに、香りを新調しました。新たな気持ちでスタートがきれるように。


江戸に由来する名前のオードトワレ。柚子などの柑橘系がベースで、実はこれは夫のもので、
自分は同メーカーの違う香りを使っていますが、これも悪くないな、と時々勝手に拝借しております(笑)。

*ビズ‥フランス式挨拶の仕方で、お互いの頬を軽く合わせ、口先でチュッチュツと音を発したりするもので、未だに私は嫌いな相手とこれをするのが正直苦手だったりしますが、でもフランス人女性に同じ質問したら「私だって嫌いな相手となら嫌よ!」と言っていたのでそんなものですよね‥…笑。





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